呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

春光

「春光」という季語が好きです。 春の希望が感じられるからでしょうか。 キラキラとした、新しい季節を楽しみにする そんな思いがわかるような言葉に思います。今日はとてもいいお天気で暖かでした。 用事を済ませて、上着も着ずに歩いてきましたが、 風も爽…

言葉

言葉には、いのちが宿る、と思いませんか? 「言霊」という言葉もありますが、 口に出して言うと本当になる、と言うので、 めったなことは言わない、 高い理想を口にする…などと行うわけです。「言葉は神である」とは、聖書にあります。 神の言葉は、イエス…

馬の皮

モンゴルから、伝統医学を学びに 若い医師が留学してきました。 ある日、その彼とは別に、モンゴルから医師団がやってきて、 日本の先生が講演をなさいました。 モンゴルの医師たちは熱心に学び、 お礼にと、皮にモンゴルの生活風景をプリントした タペスト…

淡雪

春の雪が、思わず積もってしまうこの頃。 今日も10センチほど積もったようです。 予報に反して、夜の間は降らず、 朝早くから降り積もったようでした。 ですから、夜間、融雪の水が出されていなかったようで、 朝の路面はツルツル、その上に雪が積もり、 …

讃美歌

おおみ神をほめまつれおおみ神をほめまつれ、 つきぬ生命(いのち)あたえんと、 ひとり子をも惜しみなく 世びとのためくだしたもう。 ほめよ、ほめよ、神の愛を、 うたえ、うたえ、主のみわざを、 そのみわざにあらわれし 父なる神のめぐみを。主はあがない…

じゃが芋

じゃが芋は重いので、近頃は届けてもらったりする。 その場合、段ボール一箱単位なので、 届いた日から、一生懸命食べる。 おやつはじゃが芋のピザだったり、フレンチフライだったり。 夜食はじゃが芋のきんぴらだったり。 芋だらけ。一生懸命じゃが芋を食べ…

空の鳥

なぜか鳥の夢を見た。 雉、ヒヨ、インコ…がたくさんで、 おまけに猫も天敵として登場した。 不思議な夢。これは、私の隠された願望、自由への憧れか。 あるいは、吉兆か。 あるいは、危険が迫る予知か。 あるいは、ただの夢か。空の鳥は楽しそうで羨ましい。…

山羊の瞳

稲葉山というところがあり、標高346メートル。 「三四郎」と覚えさせられた。 その稲葉山の山頂に山羊がいて、 敷地に入って山羊と遊ぶことができる。 草を差しだすとむしゃむしゃ食んでおとなしいけれど、 手にした草に飛びかかって来た時は、ちょっと驚…

冴返る

午前中、一時、春らしい明るさがあり喜んでいたら、 雪が降り出し、あっという間に辺りを真っ白にした。 寒い。 気温もあっという間に下がってしまった。 川面にあった日溜まりは姿を消してしまった。 まるで銀紙をくしゃくしゃにしたような陽光も また、は…

春の雪道

倶利伽羅峠。九十九折り。 車で参道入り口前を通り過ぎ、そのまま抜けようと走る。 すると、少し広くなったところからは、 除雪車の跡がなく、轍が二本つづいているだけになった。 車の通った跡があるのだから大丈夫だろう、 そう思ってそのまま突っ切ること…

午後の珈琲

春眠暁を覚えず… いよいよ眠い季節がやって参りました。 日中、欠伸を噛み殺して、 鼻をふくらましているのを見られでもしたら、 大変恥ずかしいですね。眠気覚ましのコーヒーは手放せません。 睡魔の撃退にカフェインは欠かせません。 ですが、実は、コーヒ…

イエラエ

日曜日は主の日。 レントに入り、主が私の罪のために お苦しみになった事を思い、 悔い改めの時とします。思い通りにいかないものです。 怠けていたわけでもないのに、 努力したのに上手くいかない… 誰もが経験することだと思います。しかし、過去を悔やんで…

綿帽子

昨日、午後からの雨は 夜には雪に変わり、そのまま降り続いています。 雪掻きをしていても、すぐに白く雪が積もっていき、 きりがありません。 今日は30センチは積もったと思います。 二月の雪の淡いイメージは遠のき、 大事になる前にと、真剣に雪掻きに…

雪代

金沢城下は、大火の傷を持つ町である。 それによって用水が発達し、それは今でも残っている。 辰巳用水である。 雪解けの季節を迎え、城址の用水の流れは激しく、 白いしぶきを上げて落ち行き、また、曲がり行く。長い間、教会に尽くされた長老が帰天された…

長閑(のどか)

長閑。 窓辺に春の日差しが心地いい。 まだ弱い日差しは、もったいなくて、 全身で受け止めたく、窓辺に両手を開く。 と、見ると、窓の外、すぐそばの石の階段に、 猫が四匹、並んでひしめいていた。 階段はせまいので、猫たちは背筋を伸ばして並んでいない…

淡雪

淡雪の日。 午後になって気がつくと、10センチ以上積もっていた。 日が射すと、すぐに消えてしまうと分かっていて、 それでも雪を掻いておく。 ふんわりと落ちてくる雪の綿は、地上まで 交差しながら落ちてくる。 鴉が鳴くので、目を上げると、 大屋根から…

背凭れの十字架

日曜日は主の日。 教会堂の二階には図書室があって、誰でも借りることができます。 2週間前に借りた本を、今日は返しに行きました。 二階へ行くと、子供が二人、 図書室で礼拝が終わるのを待っていました。 そのうちの一人に見覚えがあったので、 名前を呼…

月桂樹

月桂樹の葉は、お料理に使うローリエです。 ローリエの葉が欲しかったのでもなくて、 ギリシャ神話に思いを馳せたのでもなく、 庭に苗木を植えたことがありました。 春に植えた苗木でしたが、冬を越すのが大変で、 雪よけをしたり、一生懸命手入れをしました…

薄雪

寒い日でした。 雪がさらさら積もって、断続的に降り続いて。 雪掻きに汗を流して。薄雪を踏んで出かけて。 新雪を踏んで足跡をつけて。 足跡は融けて、ずっと続いて…雪だらけになって、帰って来て。 バックの中にも雪が入って、融けて、 大切な本が、うっす…

春一番?

今日は春一番が吹きます…と言ったかどうか。 ガソリンスタンドで、そんな話を聞いた。 確かに外は風が尋常ではない。 突風で車が流されそうになりながら運転してきた。 しかし、雨も降り始め、 これは春一番というより、春の嵐ではなかろうか、 そう思ったり…

田圃の雪

今日は父の忌日でした。 闘病生活と同じだけ時間が経ちましたが、 同じ長さだとは信じられない程です。 闘病の期間は、長く感じられました…今日は雪でした。 春の雪はうっすらと積もっただけですが、 北側の雪は解けずに残り、凍てついてきました。子供の頃…

福音歳時記

『福音歳時記』 鷹羽 狩行 監修 永井房代・永井芙美 編 フランス堂(1993)キリスト者になり、信仰を俳句にしたいと志してから、 『福音歳時記』を参考に句作をするようになりました。 ただ、私はプロテスタントですので、 教会に装飾がなく、視覚的に訴…

冬の終わり(節分)

日曜日は主の日。 今日は2月最初の主日なので、聖餐式が執り行われました。 パンと葡萄酒は、主イエスの御体と血潮です。 主は、私の罪の為に十字架にかけられ、黄泉に降られました。 その事を感謝をもって受け止めます。 しかし、いつの間にか、 都合良く…

三寒四温

「三寒四温」「三寒」「四温」 平日の教会。 執務室は入口に面していて、来客がすぐに分かるようになっていた。 寒中の暖かな午後、 執務室には、伝道師が一人仕事をしているらしかった。 約束の時間に、入り口横の窓から声をかけた。 「はい」と大きな声が…

冬芽

夕焼け雲が明るく輝くころ、 そろそろ風が冷たく感じられるようになり、 マラソンの青年もいなくなり、公園に一人佇んで 冬芽を見上げていた。冬芽は逞しく、拾い空を目指して立っているように見える。 枝ごとの冬芽に、空が広がっている。 それぞれの芽に、…