2013-02-11 淡雪 淡雪の日。 午後になって気がつくと、10センチ以上積もっていた。 日が射すと、すぐに消えてしまうと分かっていて、 それでも雪を掻いておく。 ふんわりと落ちてくる雪の綿は、地上まで 交差しながら落ちてくる。 鴉が鳴くので、目を上げると、 大屋根から鴉が翼を揺らしながら現れた。 だみ声を残し、そのまま飛び去っていった。元気のいい鴉は、春の雪の中を、 まるで空中の雪を掻くように、飛んでいった。 雪は降っても、春らしくなるのは近いようだ。