呼吸のように・・・

俳句のエッセー

三寒四温

三寒四温」「三寒」「四温」
平日の教会。
執務室は入口に面していて、来客がすぐに分かるようになっていた。
寒中の暖かな午後、
執務室には、伝道師が一人仕事をしているらしかった。
約束の時間に、入り口横の窓から声をかけた。
「はい」と大きな声がして、窓が開いた。
通された執務室は、細長いテーブルを合わせて置いてあり、
座ってみると、一つ一つの角が微妙に反り上がって、
つなぎ目は平坦ではなかった。
牧師のお祈りをもってはじめられた、初めての洗礼準備会。
私は付き添い。
四温の陽気と緊張も手伝って、受洗希望者の頬はうっすらと染まっていた。
四温の執務室からは、昼の繁華街を歩む人々が見える。

牧師、伝道師、共にお話を良く聞いて下さった。
まだまだ、道のりは遠いようではあるが、
主の導きのうちに準備は進むと信じている。