呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2018-01-01から1年間の記事一覧

有頭海老事件

年用意を終えて、お蕎麦をいただき、 みかんを食べながらテレビを見る、 大晦日の過ごし方です。 私の母は、もう20年近く前に亡くなりましたが、 おせち料理を一緒に作っていたことを思い出します。 買い出しリストを作り、丁寧に吟味して 一つ一つ買い足し…

年の瀬

明日は、今年最後の礼拝です。 今年もたくさんのことがありましたが、 特別なことが多かった一年でした。 教会とは何か、 考えさせられました。 また、同じ教会に集っていても、 人が変わればこれほど変わるのかとも思いました。 大戦を学び、未熟ながら、一…

与えられるもの

寒いと思ったら、雪になりました。 今、屋根瓦の先の色が分かる程度に、うっすらと雪が積もっています。 雪は静かに降り積もっています。 冬になれば雪が降り、春になれば、その雪が融けて花が咲き、 季節は繰り返しています。 その自然を詠むのが俳句です。…

立て、行こう

「立て、行こう。 見よ、わたしを裏切る者が来た。」 ゲッセマネの園において、血の滴るような祈りをされたイエスが、 死ぬばかりに悲しいと言われたイエスが、 その十字架を受け入れた瞬間でした。 「父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせて…

アドベント

結局、アドベントの期間中、 ずっと葬儀の話だった。 やれやれ。

愛されて生きる

クリスマスおめでとうございます。 御子の誕生をお祝いし、主を賛美します。 この私の心に主はお生まれになりました。 しかし、わたしには分かりません。 私は、人を憎み、怒り、 神の言葉すら受け入れたくないと思う者だからです。 この世は理不尽です。 あ…

一日中、説教していたではないか。

島村哉哉(さいさい)こと、島村鶴亀(きかく)牧師。原石鼎に師事された俳人であり、句集も出版されておられることを知ってより、親しみを感じています。その鶴亀牧師の説教も、また、本になっており、つい手に取ってしまいました。その中のある章に、「プ…

讃美歌

「星も見えない 暗い夜を」 クリスマスのコンサートで歌われている讃美歌の歌詞です。 この歌を歌うたび、目の見えなくなった老人を思い出し、 悲しくなります。 病床で、耳も遠くなり、 もともと片方の目がほとんど見えていなかったのが、 見えていた方の目…

色変えぬ松

「色変えぬ松」秋の季語です。 紅葉が進むなか、青々と色の変わらない松を言います。 松の持つ「繁栄」や「永遠」のイメージを思い浮かべます。 降り積もる 深雪に耐えて 色変えぬ 松ぞ雄々しき 人もかくあれ 昭和21年、終戦後初の歌会始において、 昭和天皇…

ペトロへ

聖ペトロ。 あなたが、捕らえられたイエス様を裏切ったことは、 聖書にたくさん書かれていて、知っています。 裁判に引き出されたイエス様を、 あなたは三度、「そんな人は知らない」と言いました。 イエス様は振り向いて、あなたは大泣きしたと書かれていま…

好きな歌

Do you hear the people sing?Singing the songs of angry men?It is the music of the peopleWho will not be slaves again!When the beating of your heartEchoes the beating of the drumsThere is a life about to startWhen tomorrow comes! Will you j…

アダムとイブ

アダムとイブは、神様が造られた最初の人間です。 まず、アダムが造られ、そのあばら骨を取って、イブが造られました。 旧約聖書の最初、「創世記」に書かれています。 聖書には、イブは「エバ」と訳されています。 そのアダムとイブと私たちの関係について…

小さな者

「さあ、わたしの父に祝福された人たち、 天地創造の時からお前たちにために用意されている国を受け継ぎなさい。 お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、 のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、 裸のときに着せ、病気のとき…

狂うほど・・・

頭が良くなりたいと思わない人はないでしょう。 誰でも同じです。 天才とは、努力しないで何でもできる人、 ではないそうです。 天才と言われている人ほど、 並外れた努力をしているものだといいます。 その通りでしょう。 継続する力こそ、天才の所以です。…

こんなことが書いてありました。

東京神学大学の新しいホームページ。 驚きました。とても魅力的な仕上がりです。 そこで、こんな文章を発見しました。 しかり、しかり、と拝読しました。 神学教育とは 「敬虔と学問」という言葉があります。「信仰と理性」「祈りと神学」と言い換えてもいい…

穭の穂

今年は穭田が豊作です。どういう意味かというと、穭の穂が実り、稲田のように繁繁としているということです。このような田舎に住み、穭田を見ると、ふと大学を思い出します。何故だか分からなかったのですが、考古学を学んでいたので、遺跡を巡っていたその…

愛する者たちへ

申命記 32章35節 「わたしが報復し、報いをする。 彼らの足がよろめく時まで。 彼らの災いの日は近い。 彼らの終わりは速やかに来る。」

命について

高校生のころ、ミッションスクールだったので、 一年に一度、修養会というものがありました。 泊りがけで聖書を学び、討論するというものです。 私たちのグループでは、自殺について、話が及びました。 多感な高校生たちが、自殺について、各々の意見を交換…

男たちの大和

片岡長老が亡くなった、11月13日の夜、7時57分頃、私は、仕事で外にいました。帰って来たのは、確か、8時50分頃。約一時間後です。私は、なぜか映画『男たちの大和』のサントラを聞きたくなり、Youtubeで検索して、聞いていました。また、自分が書いた『小さ…

子育ての失敗

先日のバイブルクラスにて、 子育てに失敗した話を伺いました。 ある方に娘が二人いて、下の子は好きなことを 素直に口にして、行動しますが、 上の子は、親の顔色を見て、 親が喜ぶように行動するようになったそうです。 表面上は、とてもいい子なのですが…

馬鹿な医者

これは30年以上も前に聞いた話であり、 お話された方は、アメリカも長かったので、 日本での出来事かどうかも分かりません。 その方は、小児科医でした。 ある産婦人科に通う妊婦さんが、 産婦人科医に堕胎を申し込んだそうです。 しかし、時期的に無理でし…

一つの命

ひとりに一つの命を 私たちは持っています。 大切だと教えられますが、大切かどうかを実感できるまでに、 多くの出来事と出会わねばならないかもしれません。 それは、かならず歓迎されるようなことではない、 辛く、悲しく、思い出すのもはばかられるような…

思い悩むな

今日の礼拝は、内灘教会との交換講壇でした。有田先生は、口調が穏やかで、優しくて、「神の人」という感じの牧師でいらっしゃいます。有田先生が、静かに語り始められました。ご自身の戦争体験から、空襲のおはなし。戦後の食べ物がなかった時代のことなど…

責任をとる、とは?

噂話を信じる人は少なくないですが、 さすがに、その情報をもたらした人を見て判断する ということぐらいは、気を配ってほしいものです。 出来れば、よくある対人関係のもつれなど、 双方の言い分を聞き、自分で判断せねばなりません。 一方のいい分だけをう…

クリスマスとは何か

12月25日、クリスマス。 イエス・キリストが、少女マリアからお生まれになった日。 イエスの誕生日を、全世界でお祝いするのですが、 では、イエスとはだれなのでしょうか。 イエスとは、神の子。 そうです。神の独り子です。 彼は、この世を救うために神の…

暖房にまどろみやすき祈りかな

暖房にまどろみやすき祈りかな ちえり 雪国の朝、寒さの中を来て、 礼拝堂に座り、指を組んで目を瞑り 祈り始めれば、その心地よさに、ついまどろんでしまいます。 暖房に体が暖められてのこと 誰もが覚えがあることでしょう。 教会、最年長の方の写生句です…

あなたは何をしたか

ある人が旅に出るとき、僕を呼んで、 それぞれの力に応じて財産を預けます。 ある者は、10タラントン、 ある者は、5タラントン、 ある者は、1タラントン。 そして、主人が帰ってきた時、各々報告をしました。 10タラントン預かった者は、他に10タラントン儲…

水脈の果て

金子兜太先生は、今年2月20日、逝去されました。大正8年生まれ。沢木欣一先生と同い歳でした。そして、片岡茂太郎長老は、大正10年12月1日生まれ。11月13日逝去されました。 戦は遠くなりにけり…戦争経験者は減っていきます。金子兜太先生は、西太平洋トラッ…

艱難汝を玉にす

「艱難汝を玉にす」 いい言葉だと思いませんか。 言い得てしかりです。 人生、様々な困難に遭い、人は嘆きますが、 それがないと成長もありません。 恵まれた環境に生れ、多くの気遣いの中で、 その困難に立ち向かうことなく育った人も 稀にいます。 しかし…

冬の虹

片岡長老を送り、わたしも、誰も、 悲しみを仕舞い込んで、 今日の午後を過ごされたと思います。 このまま、じっとしているのに耐えられなくて、 何処かへ出掛けたいと思いました。 何処へ行けば、長老にあえるかと考え、 海へ行こうと話し合いました。 千里…