呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

雑炊

今日で11月もおしまいです。 明日からいよいよ極月に突入します。 一年は早いですね。色々な思いを抱きます。風邪をこじらせて、治らない人がいるので、 お粥を作ったり、うどんを作ったりしていましたが、 雑炊もメニューに加えました。 土鍋にご飯を入れ…

枯庭

木々はすっかり葉を落とし、 庭は、すっかり寂しくなってしまいました。 草も枯れ、後は、ただ、 庭石ばかりが美しく目に着きます。公演会のあったある休日、会場となった会館の庭には、 変わった岩が、四方に配置されてありました。 その岩は、細かなこぶの…

日記買ふ

もう日記を買ってしまいました。 近頃は売り出しが早くて、いいものを選ぼうとすると、 品ぞろえのいい早い時期になります。 よって、師走を前にして、 早くも日記を買ってしまったというわけです。 お気に入りの日記帳は、小さな古い本のようなデザインです…

手袋

車に乗るようになってから、 あまり手袋をしなくなった気がします。 それでも、手袋は必ず必要です。 そろそろ手袋が必要だと思って、 探し出してみると、毛糸が伸びきって涼しくなっていました。 これでは効果はないでしょう。 早めに新しいものを調達せね…

大根

背戸向いのお家のお爺さんから、 畑で採れた大根をいただきました。お爺さんは、一昨年、そのお家を買って、 お庭で野菜を作っています。 毎日、嬉々として畑へ出て、 よく手入れをされています。 いつもその様子を窓から見ている私たちに、 この度、畑で採…

冬紅葉

日曜日は主の日。 今日は俳句会でしたので、夕礼拝に出席しました。 教会の門をくぐるとそこは駐車場になっていて、 張り出した紅葉の下に車を止めました。 紅葉の庇の中に入ったようです。今日の説教は、十戒。 十戒は、救いの条件ではなくて、 すでに救わ…

牛鍋

今日の晩ご飯は、牛鍋でした。 別名「すき焼き」です。 焼き豆腐と葱をいっぱい入れるのが、我が家の特徴です。 健康的ですし、温まります。父が好きで、ことあるごとに、よく作りましたが、 晩年、胃を切除してしまった父は、 食べたくても食べられない、ジ…

焚火

こんな私ですが、遺跡の発掘に携わったことがあります。 今ごろは日が短くて、最長で4時半までだったように思います。 日が傾いてきたかと思えば、あっという間に沈んでいき、 土の色は分からなくなり、図面が読み取れなくなります。遺跡は刈田の一部にあり…

小春日和

日差しがもったいない今日この頃です。 日本海側では、お天気がいいことは大変貴重で、 日差しを見ると、あれこれと片づけたいことが思い浮かび、 そわそわしてしまいます。忙しい時に限って、いろいろ重なるもので、 余りに立て込んで来ると、茫然となって…

波郷忌

11月21日。 今日は、俳人 石田波郷 の忌日です。昭和44年(1969年)、肺結核で亡くなった波郷は、 長く病気と闘い、句作を続けた俳人でした。 学者もそうでしょうし、多くの芸術もそうでしょうが、 作物を生み出すのは、かなりの体力が要ります。 それを…

風邪

またしても、家族が風邪をひいてしまいました。 夜になって冷え込むのに、夜更かしをするからです。 今回は、熱があるようすで、頬を赤くし、 鼻の下もかぶれて、なんとも哀れです。どんなに体調が悪くても、食欲が落ちたことがない彼女は、 熱のためか冷蔵…

セーター

いきなり寒くなったので、衣服の入れ替えを 急いでしなければならなくなりました。 クローゼットの中をいじったので、 新しくケースを買って整理します。 忘れていた手編みのセーターが出てきたりして、 発見を大いに喜び、着て見たりします。 手編みは流行…

冬の灯

日曜日は主の日。今日は冷たい雨の一日でした。今日は、交換講壇で、 内灘教会の有田典生牧師が説教をなさいました。 信仰告白にある「聖徒の交わり」がテーマでした。 私たち聖徒は、主によって呼び集められた者たちです。 ですから、趣味が同じとか、 感性…

障子洗う

子供の頃、障子の桟を洗うのが大好きで、 大はしゃぎしながら洗っていた。 子供だから、水遊びと勘違いして、 ホースの水をジャンジャンかけて、 紙がきれいにはがれたと言っては喜び、 ちぎれたと言っては、おおげさに嘆いたりした。おかげで、大人になって…

空が高く、あまりにいいお天気だったので、 日没前、不覚にも山へ出かけてみようと思い立った。 山頂には牧場があり、牛や山羊や兎がいる。 景色もいいに違いないと思いながら、九十九折りを車で走っていった。 と、不意に崖から茶色のかたまりが飛び出して…

鰤起し

ここ数日、気圧が不安定だとかで、 雷が鳴りっぱなしだった。 幸いにも、我が家の近所ではなかったけれど、 落雷で停電している地域があったようだ。 この時期に停電。 大変な雷だった。北陸に住んでいるので、この季節の雷は、 また別のことを思わせてくれ…

初霰

いよいよ霰が降りました。 車を運転中の帰り道、雨脚が強くなりワイパーをフル稼働させて、 しばらくすると、フロントガラスに高い音が響き始めました。 見ると白い粒粒がガラスを流れていきます。 そして、にわかに路面が白くなっていきました。 まだ、ノー…

葱が来た。 束になって、葱が来た。 お得だからというので、まとめて注文したところ、 届けられた葱で玄関がいっぱいになった、と感じたほどだ。 葱の匂いが玄関に満ちた。葱は、これからの季節によく適した食材で、 鍋料理などにすると、身体は温まるし繊維…

初冬

句会で、いきなり披講が回ってきた時の驚き。 当番の方が欠席されたため、前触れもなく指名されました。 たちまち血圧が上昇する気配を感じ、 選句中も落ち着きません。「読み違え等、あるかと思いますが、 優しくご指導くださいますよう、お願い申し上げま…

日曜日は主の日。金沢、柿の木畠。 まだ柿がなっている木が一本ある不思議。 紅葉もしていません。他は色づいているのに。 不思議でしばらく見つめていました。そして、朝10時に、教会の鐘があたり一帯に鳴り響きます。 この鐘の音を聞かなくちゃ、一週間…

湯豆腐

家族が風邪をひいて寝込んでしまいました。 ここ二日ほど、消化のいいものばかりでしたが、 今日はいきなり元気になったようで、 「ご飯が食べたい」と言いだします。 食欲が出てきたのはいいことですが、 より温かなおかずをと、湯豆腐にすることにしました…

山茶花

母がまだ元気だったころのこと。 金沢の武蔵ヶ辻を歩行者天国にして露店がでるとかで、 二人で出かけていった。母は、何にでも興味を示す方だったので、 長い列を見ると、それが何の列なのか知らなくても 列についてしまう、そんな人だった。 そこで私も一緒…

冬の日差し

暦の上では冬ですが、まだそれほど冬らしくありません。 それでも、朝の日差しは部屋の奥まで入り込み、 明るくても、どことなく儚げに思えます。 明るい日差しは長くは続かず、 ゆえに日が差すと嬉しく思うのです。冬のイメージは、人それぞれではないでし…

立冬

北陸の冬のお天気は変わり易く、 「弁当忘れても、傘忘れるな」と言われるほどです。 今日は立冬。 冬にふさわしく、晴れたり、雨が降ったり、雷が鳴ったりと、 めまぐるしい空模様でした。 いよいよ寒くなっていくようです。長く北陸に住んでいると、どんよ…

ひよどり

ひよどりが、ヒーヨ、ヒーヨと、藪に鳴いています。 鵙のように、甲高く響く声ではありませんが、 結構やかましく鳴きます。ひよどりが、平地に下りて来るようになると 寒さを感じるようになります。 こういう時は、一人で歩いていても寂しいので、 連れだっ…

帰り花

先日、詩仙堂へ行きました。 開け放たれた座敷に、秋の日は奥まで入り込んでいます。 暖かな日差しの中で、畳に座るととても気持ちが良くて、 足を崩してくつろぎます。 見ると、目の前の庭に、椿の花が咲いていました。 白い花に赤いすじがはいります。 丈…

熟柿

日曜日は主の日。 金沢の柿の木畠にある教会へ行ってきました。 今日は逝去者記念礼拝でしたので、遺族の方々が大勢みえました。一人の人の営みは小さいものでも、 主によってつながれて、大きな実りが約束されています。 金沢教会は130年以上前、アメリ…

秋惜しむ

京都大会が、あまりに刺激的だったので、 うっかりと次の締め切りを忘れてしまいました。 慌てて投句しましたが、駄目かもしれません。ちょっと、他に思うところがあると、 すぐ失敗してしまいます。 もっと集中しなければなりませんね。それにしても、日に…

柿紅葉

「雉」全国俳句大会 京都。 俳句大会もさることながら、宴は盛り上がりました。 なぜかというと、先斗町からゲストをお招きしたからですね。 美しい舞いに、また、お酌に、 (特に男性は)本当に楽しそうでした。さて、京料理は色白で知られています。 出汁…

茶の花

茶の花を見た。 茶の花は、白く、丸く、蘂が長く…そのように見えた。 可憐で清楚な花だと思った。指を差して、茶の花を教えられた。 茶の花は、地面に一つ落ちていた。池の辺を歩いていた時のこと。 池の水は澄んで、大きな鯉が体を寄せていた。