呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2016-01-01から1年間の記事一覧

新年

あけましておめでとうございます。 今年も どうぞ宜しく お願い申し上げます俳誌「雉」新年号が届きました。 以下、転載いたします。 越の国 ちえり 街道の岐路の枝々小鳥来る この道は赤穂へつづき月の照り つはぶきに雲のたれこめ越の国 小春日や稚魚のき…

犀川

犀川のすみずみ照りて鴨来る 田島 和生犀川に鴨が渡ってきました。 鴨の数は、日毎に増えてゆき、日毎に冬らしくなってゆきます。 一番のりの鴨を見たのは、まだ冬らしくない頃、 鴨だ、鴨だと欄干にかぶさるように、犀川を覗いていました。 悠々と、太った…

栃の実

橡の木や暗む空より堅き実を 田島 和生いつだったか、金沢の広坂通りを歩いていて、 ふと後方から、大きな音がしたので、驚いて振り返りました。 それは、栃の実が、固い歩道を打ち付けた音でした。 何が起こったのかと思いました。 それほど、大きな音だっ…

能登の馬

能登の馬枯草食ひて海を見ず 田島 和生昭和40年の作品。 二十代の頃、先生は新聞記者として、能登へ赴任されています。 その頃の作品でしょう。 自註には、こう書かれています。 「冬の能登は晴れれば、海は紺青に輝く。その美しい海を 馬は見向きもせず、道…

山の日

山の日は林檎のあまき匂かな 田島 和生作品「鈴鹿へ」より。 小規模な林檎園でしょうか? 山の民家の辺りに、林檎が成っている風景をおもいます。 日差しが日毎に弱まってくる季節ですが、 だからこそ、貴重な日差しに、心を和ませていると、 林檎の甘い香り…

クリスマスおめでとう!

クリスマス、おめでとうございます。 今日は救い主、イエス・キリストのお誕生日です。 教会は、お祝いムード。 礼拝の後、祝会があり、 美味しいお食事、受洗者・転入会者の歓迎、讃美、 ビンゴゲーム、高校生会の絵本の朗読… 楽しいひと時でした。 神さま…

クリスマス

明日は、クリスマスです。 24日から25日にかけての深夜にお生まれになったイエス様。 今年は、聖夜礼拝と、クリスマス礼拝が続くという 珍しい暦です。 明日は、クリスマス礼拝。 皆様、お近くの教会へ行きましょう。 聖夜の今宵も、恵みと感謝の思いに包ま…

クリスマス・イブ

明日は聖夜。 讃美礼拝が行われます。 その前に、子供たちを中心にキャロリングがあります。 ろうそくを手に、香林坊、片町を巡ります。 見かけたら、是非、ご参加くださいね。 飛び入り、大歓迎です。 讃美礼拝は、午後7時からです。 金沢教会は、金沢市柿…

アドベント(待降節)

近年、キリスト教の季語が増えています。 「待降節」も、そろそろ使ってもよさそうですが、 アドベントは難しいかもしれません。 ただ、認知度の少ない季語を使うことはリスクを伴いますので、 そのことは理解しておくべきでしょ。 私などは、周知する意味で…

初暦

教会では、今年、特に慰めが必要な方、 ご高齢の方々に、クリスマスプレゼントをお贈りします。 幸か不幸か、先日、退院した姉も、その対象となりました。 新しいカレンダーは、教会オリジナルカレンダー。 今年のデザインは、ペン画作家の教会員の女性の絵…

すき焼き

すき焼きがおいしい季節となりました。 「鋤焼」は、れっきとした冬の季語です。 他に「牛鍋」「魚すき」「沖すき」「鶏すき」「饂飩すき」 これらも、同じ仲間です。 昨夜、すき焼きをしました。 今夜は、その続きです。 たぶん、明日は、「すき焼きおじや…

真田邸

潜り戸に蜘蛛ぶら下がる真田邸 依田 久代 ようやく余裕が出てきたようで、言葉も綴れるようになりました。 楽しみだった、NHK大河ドラマ「真田丸」も終わってしまいました。 掲句は、雉同人 依田久代さんの第一句集「紙風船」より。 大阪に生まれ、現在は…

ひやひや

ひやひやと四高旧舎の床軋む 田島 和生 四高旧舎。 現在は、石川四高記念文化交流館となっています。 赤レンガの校舎は、バリアフリーにするなど、一部はリフォームされていますが、 廊下や教室は、当時のまま使われています。 床はふかふかして、歩くとギシ…

稲の花

北行きの列車短し稲の花 山本 洋子 「シリーズ自句自解Ⅰ ベスト100 山本 洋子」より。 「北行き」という言葉に新鮮さを抱きました。 地名ではなく、方向を伝えた「北行き」。 そして、それは電車ではなく「列車」。 また、一両電車、二両電車と具体的に言わ…

鴨が、日毎に数を増しています。 群れだって飛来する鴨。 遠くに水脈が光となって進み、鴨が泳いでいることがわかります。 秋の鳥、そして、冬の鳥。 季節は、徐々に移り変わってゆきます。 鷺を違い、鴨は人影に、すぐに飛び立ってしまいます。 知らずと近…

鳶かみさごか

朝の河原。 低空で川面をさかのぼる茶色の鳥。 お腹が白っぽく見えれば「みさご」なのですが、 何しろ遠くて、逆光で見えない。 が、羽ばたきもしているし… 朝日に輝いて、色っぽい胸羽が見えたような… ホバリングしてくれたなら、みさごだとわかるのですが…

コスモス

今日は母の命日でした。 今日のようないいお天気で、沿道にコスモスが咲きそろっていました。 その中を、ゆっくりゆっくり車は進み、我が家へと向かいました。 爽やかな朝でした。 青い空は、あの時と同じ。 けれども、もう、母も父も地上にはいません。 こ…

新じゃが

新じゃが、一箱が届いてから、 おやつに夢中です。 いつもは、じゃが芋の金平や、チーズ焼き、 じゃがバターなどがメインですが、 今回はなぜか、ポテトチップスばかりです。 もともと、ポテトチップスは大好きですが、 自分では作りませんでした。 自家製の…

秋の草

葛の葉を刈る一群が、あちらこちらに見られます。 葛は、木々に巻きついて、そこに木があることも分からないほどです。 秋草といえど侮れません。 我が家も草を引きました。 両隣が清楚なのに、我が家の裏だけがふさふさしているのは、 みっともないですから…

黒豆茶粥

奈良の名物、茶粥。 それにヒントを得た、というわけではありませんが、 黒豆茶で粥を作ってみました。 味付けは、特にしません。 ですから、薄味も薄味ですが、お気に入りです。 永平寺の五穀粥や蕎麦粥であれば、 もっと旨みがあるのですが、 我が家の黒豆…

花畑の花

花畑の花高ければ蝶高し 田島 和生「風」主宰、沢木欣一先生がおっしゃいました。 俳句は、「ずばりと詠むこと」。 その通りの俳句ではないでしょうか。 花畑の花は、どれも見上げるほどに成長し、 美しい花を咲かせているのでしょう。 その花へ、蝶が飛んで…

秋の伝道礼拝

日本基督教団 金沢教会 秋の伝道礼拝のお知らせ 2016年10月16日(日)午前10:15〜「あなたも神から賜物(たまもの)が与えられている」 マタイによる福音書 25章 14〜30節 説教 井ノ川 勝 牧師 神さまは一人一人に異なった賜物を与えておられます。 それは友…

神さまのポケット

コンビニで買い物をして、 おつりが100円足りなかったことに、後で気づきました。 数日後、同じ系列のコンビニで、 今度は、500円足りませんでした。 確認すればいいものを、慌てて掴んで出てきたので、 つい…損をしてしまいました。 考えると悔しくて… しか…

野の花

日常の様々なことから視点を変えること、 それは、誰にも必要な時間です。 生活の何でもないことと知りつつ、頭から離れない、問題。 悩み、不安… 私たちの心は、マイナスのイメージで、からからに乾いてしまいます。 そんな時、イエス・キリストの声を聴き…

オルガンコンサート

金沢教会 オルガンコンサートのご案内2016年10月8日(土) 午後2:00〜 「平和の祈り」 国分 桃代 ベルギー ブリュッセル フィニステール聖母教会オルガニストどなたでもお越しいただけます。 入場無料 整理券が必要ですが、お持ちでない方は、受付に…

信徒修養会

明日は、金沢教会、信徒修養会です。 朝、9:30から受付開始。 遅れずにいらしてくださいませ。 準備は一通り終わっていますが、パンフレットに間違いを発見。 明日、修正しなければなりません。 不備があるものですね。しっかりせねば。 明日は、教会教育…

さやけし

清々しい秋だというのに、身の回りは、全然違います。 ごちゃごちゃの部屋の集まりの家。 気持ちも滅入ります。 整理整頓は、完成するまでは、ごちゃごちゃして面白くありません。 こういう時、自分が嫌になります。 が、祈る思いで、整理整頓を続けます。 …

虫時雨

雨が去って、夕となり、虫が鳴きだしました。 虫は、途切れなく鳴き続け、 雨上がりを喜んでいるようです。 今夜の虫は、声の層が厚いようです。 虫の声。 空高くまで、響いていくように感じます。 また、声が舞い戻って、 虫の中の中に埋もれているような気…

茅の輪

くぐるたび湖の匂ひの茅の輪かな 田島 和生 「茅の輪」「菅貫」「菅抜」 「夏越の祓の呪法である。茅または藁を紙で束ねて 輪形をつくり、人にくぐらせて災厄を払う。」 (「風」俳句歳時記 沢木欣一編)大津在住の作者は、茅の輪をくぐるたびに、 湖の匂い…

大境洞窟遺跡

祖(おや)たちの暗き岩室滴れり 田島 和生大境洞窟遺跡。 富山県氷見市にある複合遺跡です。 縄文時代から弥生時代、古墳時代、歴史時代と 地層が重なっている遺跡です。 この大境遺跡によって、縄文時代と弥生時代の新旧が明らかとなりました。 現在、海を…