呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月尽

今日で一月もおしまいです。 今年は、もう一カ月過ぎてしまいました。 お天気のいい日は日の長さを感じますね。 春は、そこまで来ています。今年は、わりと滑り出しが好調で、 滞りなく用事を済ませることができました。 ただ、それは、手を抜くところを抜い…

マスク

冬の季語、「マスク」。 マスクが季語だなんて、意外ですね。 マスクを注文して届けられたのは、一箱、60枚入りです。 ですが、安価なものですので、保湿に欠けます。 風邪には効果が薄いかもしれません。 あくまで予防ですね。歯医者へ行くと、先生は必ず…

浮寝鳥

富山市 中島閘門にて撮影。 中島閘門は、パナマ運河と同じ仕組みで、重要文化財に指定されています。 閘門が閉じられて、鴨の世界です。 日差しを浴びて、気持ち良さそうに眠っています。 首をうずめている姿は、愛らしいですね。ここも鴨がいっぱいでした。…

冬の海

千里浜ドライブウェイ。 高い波が海岸へ迫り、車を走らせることができませんでした。 カモメが二羽、風に耐えています。 夏、秋と千里浜で撮影しましたが、 このようにカモメが波に立っていることはありませんでした。 カモメの脚が、波にさらされています。…

買初

買初、今年は何だったか… 食べ物か、その辺の何かだったか、忘れました。 かつて、買初に財布を求めていました。 財布は、絶えず携帯し、鞄の中で揉まれ、 小銭でいっぱいにされて、カードを射しこまれ、と 酷使されるので、頃を見て買い換えることにしてい…

初句会

富山高志句会、初句会。 披講の順が回ってきました。 披講にも馴れ、最初の時に比べて、随分落ち着いて読めるようになりました。 選者の記入もしつつ、読みあげられるようになり、 自分としてもよかったと思っています。初句会は、恒例、「天・地・人」賞が…

新年会

我が町内では、年明けに役員を編成します。 班の持ち回りですが、その顔見せを兼ねて新年会が開かれます。 一家に一人出席。 つまり、家長が出席するわけで、「男の新年会」とも言われています。 しかし男性がいない場合や、都合が悪い場合、婦人が出席しま…

鯉を打つ霰

鯉を打つ霰。 俳句に詠んでみましたが、上手くいきません。 霰は雪交じりで、激しく降っていました。 鯉は池の底に、ゆったりと鰭を動かしています。 あまりに激しい降り方をするので、 池の面がどのようになっているのか、 鯉はどのくらいの深さにいるのか…

寒雀

可愛い寒雀。 それは羽毛を膨らませて、丸くなっているからです。 季語は、「凍雀(こごえすずめ)」「ふくら雀」も同じです。 「ふくら雀」は、様子をよく表しているようです。 沢木欣一編『風俳句歳時記』によりますと、 「冬、餌のなくなった雀は人家に近…

障子

国宝 瑞龍寺、回廊。 白い障子が映えます。 晴間に障子戸は開けられて、仏殿が見えます。「障子」は冬の季語です。 「冬障子」「明り障子」も同じです。「障子洗ふ」「障子貼る」は、秋の季語です。 ご注意あれ。 …という本人が一番怪しかったりします。

枯芝

国宝 瑞龍寺。 回廊に囲まれた、四角い、広い空間は、気持ちがいい… 枯芝の上を歩くと、ふんわりしていました。 朽葉の上を歩くよりもしっかりとしていて、 雪のない晴間でしたので、水気もなく、安心して歩けました。 枯れ色の芝。落ち葉が散っています。 …

葉牡丹

雪の中の葉牡丹。 風が冷たくてしょうがないのですが、 その中で凛としている葉牡丹は、逞しく、美しい。 キャベツの一種ですので、明治以降、日本に入って来たものですが、 改良を重ねて、このように美しくなったとのことです。逞しい人に魅力を感じる… 人…

信徒セミナー

日曜日は主の日。 今日は、俳誌「雉」新年大会で、皆様広島へお出かけです。 私は礼拝を守り、信徒セミナーに出席しました。「十戒」偶像礼拝の禁止を学び、意見を交わしました。 私たちの教会では、十字架もありません。 偶像礼拝につながるから、という理…

冬枯

どこも茶色い風景のようで、寂しくなります。 夏には茂っていたニセアカシアも、驚いたことに葉をすべて落としてしまって、 広い川の流れが、すっきりと見通せるようになっていました。 ゆったりした上り下りの道を行くと、 涼しそうな木々たちを低い日が透…

降りしきる雪

雪が降り始めて、またたく間に一面、白に塗りかえられていきます。 それでも、寒中にしては雪が少ない方です。 夏には花菖蒲に人々が賑わうここも、 今は何もない空間に雪が降りしきるだけです。 雪が降れば、音が吸い込まれて、静けさを感じますが、 降り始…

冬晴

季語「冬晴」。 「冬日和」「冬うらら」「冬麗」。冬晴れの日。 雲の流れが速い、と思ったら、 更に上空の雲はゆっくり流れ、 不思議な事に、それらは違う方向へ流れていました。 こんなことがあるのですね。 雲が左右に交差して行く様子は、上空の何を意味…

鴨がたくさん

雪のないうららかな日。 健民海浜公園(金沢市)へ出かけてみることにしました。 枯れた景色の中をめぐり、ふと遠くへ目をやると、 大池にたくさんの小さな影が浮かんでいました。 近づいてみると、それは、鴨の群れでした。 浮き寝鴨がじっと波に揺られてい…

寒林

谷へ階段が続きます。 この階段を降ると、キリシタン殉教の碑へ行きつきます。 それほど険しい道ではありませんが、 こうして見ると、おどろおどろしい感じがしなくもないですね。 春は椿が咲き、鳥たちが囀ると、命の暖かさを感じる空間です。 静けさが大い…

笹鳴

鶯が、冬、餌をもとめて平地へ降りてきて、 チャッチャッと地鳴きをします。 それが、「笹鳴」です。城山公園では、鶯も早くから鳴きますが、 笹鳴も聞くことができます。 この木立の向こうは山城の跡がありますが、 木立のどこかで鶯が餌をもとめて来ている…

寒椿

「椿」は、春の季語。 冬、寒い時期に咲く椿を、「寒椿」「冬椿」といいます。 冬桜や寒桜と同じです。 ただ、特別な種類があるのではなく、 早咲きの椿ということだそうです。 雪の中で、赤い花は、特によく目立ちます。 雪は、花びらに吸い込まれるように…

寒鯉 その2

雪の卯辰山菖蒲園。 これこそ「寒鯉」。寒さにほとんど動きがありません。 菖蒲園は、雪に閉ざされようとしています。 水音がたゆまず聞こえてきて、寒さを一層感じさせます。 冬らしい景色です。

寒の月

夕暮れの城山公園。 月が冴えて、銀杏の木の上にありました。 雪があれば、この公園は閉ざされて、 この場所まで来ることはできません。 寒中に雪がないのは、珍しいことです。 銀杏はすっかり葉を落として、枯木となっていました。 空気が澄んで、世界は美…

寒鯉

正月七日、尾山神社(金沢市)の境内にて撮影。 寒鯉は、特に美味だとのことですが、 確かに丸々と太って美味しそうではありますが、 この美しい鯉を捕って食べることは、許されません…寒中の鯉は、餌もとらず、じっと沈んでいるのですが、 この日は暖かだっ…

初夢

一富士、二鷹、三茄子…と言います。 初夢は、ご覧になりましたか? いつもは、ほとんど夢を見ない私ですが、 なぜか、新年から夢続きです。 が、一つも覚えていません。 くだらない変な夢を、夢の中で「変な夢だな…」と思いつつ、 夢を見ていますから、よほ…

初空

元旦の空をいいます。 冬にまれな晴れ間があると、気持ちがいいですね。 雪は白くてきれいですが、冷たいですから、 暖かな日差しの日は、明るい気分になります。この空のどこかから、私の助けは来るのでしょうか? そうです。必ず来ます。 どれだけの時間が…

筆初め

一年に一度、必要に迫られて持つ、筆。 …というわけではありませんが、 確かに、最もたくさんの文字を筆で書く時です。 年賀状は、久々に届いた友人からや、 初めて頂いた方、など、次々に認めていきます。 筆初めです。かつては、色紙に今年の抱負を一文字…

御鏡に橙は必須。 いつも上手く据えられず、苦労する橙。 三方に整えて、それを床の間に移す時に崩れる、とか。 では、床の間に直に整えると、あらぬところに転がって、 すべてが台無しになる、とか、失敗はたくさんあります。 で、ついに楊枝を持ち出し、 …

桜の冬芽

木々は、葉を落とす時、次の芽を準備しています。 その芽は、寒い冬を忍んで春を待ちます。 それが、「冬芽」です。 映像は「桜」です。 芽がたくさんついています。 身を固くして、春になるのを待っているようでした。 このように、桜は冬を乗り越えて、花…

食積

「食積」「喰積」「重詰」「組重」 賀客をもてなすお重に詰めたお料理。 「おせち料理」ですね。 本来、「おせち(節)料理」は、正月に限ったものではなく、 節句のお料理を言うそうです。 ですから、 俳句の季語としては、お正月料理を「おせち料理」とは…

新年

明けましておめでとうございます。珍しく、雪ではなく雨の年迎えです。 雪がないのは有難く、このまま暖冬ならいいな…という声も聞かれました。 玄関を出ると、神楽が聞こえます。 キリスト者となり、初詣には参りませんが、 お賽銭が投げられる度に、太鼓が…