呼吸のように・・・

俳句のエッセー

食積

「食積」「喰積」「重詰」「組重」
賀客をもてなすお重に詰めたお料理。
おせち料理」ですね。
本来、「おせち(節)料理」は、正月に限ったものではなく、
節句のお料理を言うそうです。
ですから、
俳句の季語としては、お正月料理を「おせち料理」とは言わず、
「食積(くいつみ)」…と言います。

年末より風邪をひいてしまったため、
未だに、せっかくの「食積」を口にしていません。
新年に初めて口にしたのは、「お粥」でした。
もちろん、
「お屠蘇」もありません。
金箔の入ったお屠蘇は、気分が改まるのですが、お預けです。

今日も薬を飲むために食事をし、
薬を飲んで、休みます。
明日あたり、昆布巻きを食べられるかもしれない…と、
昨日も期待していましたが、明日こそは、食べられるでしょうか?
「食積」を目の前に、期待ばかりがたくましく、
体は、風邪にぐったりしています…