呼吸のように・・・

俳句のエッセー

降りしきる雪

雪が降り始めて、またたく間に一面、白に塗りかえられていきます。
それでも、寒中にしては雪が少ない方です。
夏には花菖蒲に人々が賑わうここも、
今は何もない空間に雪が降りしきるだけです。
雪が降れば、音が吸い込まれて、静けさを感じますが、
降り始めの雪に水音が聞こえ、一層、寒々として感じます。
ここは、殉教の谷でもあります。

雪は、美しいですが、冷たい…
雪は、なぜ、白いのでしょうか…


今日は、阪神淡路大震災の日です。
あれから19年経ちました。
私は、その3カ月前まで西宮に住んでいましたが、
地震の日は地元に戻っていました。
一言では言い表せない様々な思いがあります。
祈りをお捧げ致します、としか言えないことをお許しください。