呼吸のように・・・

俳句のエッセー

笹鳴

鶯が、冬、餌をもとめて平地へ降りてきて、
チャッチャッと地鳴きをします。
それが、「笹鳴」です。

城山公園では、鶯も早くから鳴きますが、
笹鳴も聞くことができます。
この木立の向こうは山城の跡がありますが、
木立のどこかで鶯が餌をもとめて来ているようです。

桜の幹が苔むしています。
冬芽立つ枝が空へ向かって伸びています。
鶯の姿は目に出来なくても、そこに確かにいて、
寒い冬に命の営みを続けているのでしょう。