呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

倶利伽羅は八重桜の名所。 今は、まだ、堅い芽が立っているだけです。 そこへ、波打つように鳥が飛んできました。 四、五羽程度です。 高い枝に留まり、しきりに啄み始めます。 桜の芽がくちばしからこぼれて、地面に散りました。 赤い色が見えましたので、…

うらら…

春うらら。 私には姉がいます。 わがアーモンド句会にも来てくれていますが、内緒です。 俳句を始めたのは、私のほうが早くて、 遅く始めた姉は、しかし、すぐに止めてしまいました。 なんでも、「センスが無いことが分かったから」のようです。 それが、雉…

ある小さなスズメの記録

大戦中のイギリスで、巣から落とされたスズメを拾って 12年間育てた記録を読みました。 物語の最初から、なにがしかの陰鬱さを感じていたのは、 いつか訪れる、そのスズメとの別れを感じていたからでした。 あるスズメの記録とあるからには、 そのスズメの…

土竜(もぐら)

雪が融けると、雪の下から新しい世界が顔を出します。 落ち葉が再び現れて、ペタンコになった落ち葉の道は、 桜の木の間を、枯れ色に続いています。 朽葉を割って水仙の芽が立ち、草が萌えます。 雪折れの枝が、地面に刺さっていたり、散乱していたりします…

大試験

大試験は、入学試験だけではなく、 卒業試験も含まれる季語です。 近頃、話題になった「単位パン」。 大学生協が発売し、大ヒットしたクリームパンだそうですが、 それを買ってしまう学生の気持ちは、痛いほどわかります。 私なら、おそらく、必要単位分のパ…

金縷梅

金縷梅の花は、頼りなく見えます。 花弁がひらひらと、よじれているからでしょう。 見ると、蕾は、長方形の短冊を丸めたような花びらで成っていて、 まるで紙を解くように、その花びらを伸ばして開花します。 大きいとは言えない花は、枝に頼りなくくっつい…

目借時

「目借時」も春の眠気の季語。 先日のオルガンの講義、目借時の苦痛を味わいました。 オルガンを弾くときは後ろ向きのため、 レジュメを持ったまま、目を閉じます。 ある程度聞こえていますので、演奏が止むと目を上げます。 あたかもレジュメを見ていたかの…

春眠

暖かくなるということは、目覚めにくいということに他なりません。 大変、つらい季節になりました。 いつもは、ちょっと無理をして夜更かしをしても目覚めるものを、 いつまでたっても朝は訪れず、夢の中… 寝過ごさないように、気合を入れねばなりません。 …

木に架ける

私はキリスト者です。 世間のような、人を上下に見る価値観とは無縁です。 与えられた能力は、神様が必要に応じてくださったものですので、 賜物を誇ることはしません。 すべての苦しみに寄り添うイエス・キリストを見出し、 自分を差し出す犠牲を喜びとしま…

雨水

今日は、「雨水」。 二十四節気の一つ。 立春の後の十五日目です。 そして、「雨水」の後十五日で「啓蟄」を迎えます。 春の足音が聞こえてくるようです。 冬の間枯れた草は、また、青々と命を吹き返し、 足元に、大きな芽がたくさん立っているのに気づきま…

春の雨

今日は、雉アーモンド句会、2月例会でした。 たくさんの早春の景色がありました。 句会は、お食事のあと始めましたが、 その頃は、温かな春の雨が降り出していました。 雨が温かなはずはありません。 しかし、長い冬の後、 雪に閉ざされた季節の後の雨は、…

雪解け

雪が解け始めています。 枝の雪は、ひっきりなしに滴して、 下枝に落ち、下枝は、また、滴して… その繰り返しです。雪が解けると、動物たちの食べ物も豊富になるのでしょうか? わかりませんが、麓には、鳥たちも遠くで囀るばかりです。 冬の間は、近くまで…

句会のお知らせ

次回、句会会場を変更いたしました。 予定していましたN洋食屋に、本日、確認の連絡をしたところ、 ひどくぞんざいな対応を受けたのみならず、 時間的な条件を変更されてしまっていて、 句会で使うことができなくなったためでした。 一週間前にお電話をした…

春めく

春めくとは、人が動き出すこと。一つの区切りの時が近づいています。 これまでの時間に別れを告げる、そして 新しい時を迎える準備をします。 人が動き出し、季節も変わります。 空の色が明るくなり、風が暖かくなり、土に芽が並びます。春めくとは、希望。 …

バレンタイン

今日はバレンタインデーでした。 私は、父の遺影に供えたチョコレートを返してもらって、 コーヒーと一緒にいただきました。 美味しかったです。 お父さん、ごちそうさまでした!教会では、バースデーカードをお出ししています。 2月では、14日生まれの方…

年の豆

立春の前日が「節分」です。 ですから、「節分」までが冬になります。 神社などで、豆撒き等の行事があります。「豆撒」は、他に、豆打・鬼の豆・鬼打豆・年の豆・福豆・年取豆…など 同じ種類の季語があります。 また、追儺(ついな)の豆という意味で、 「追…

オジギソウの勘違い

我家のオジギソウが、花をつけました。 暖房で夏と勘違いしたようです。 いつもそうで、オジギソウの花の季節の夏は、 冷房で涼しいので、花を咲かせてはくれません。 そして、冬になると、花を見せてくれるのです。 すっかり室咲きとなっている、オジギソウ…

面白俳句

先日の句会から、面白い俳句を見てみましょう。 点が入ってなかったので、作者はわかりません。 ですので、引用であるということと、 いくらか問題のある作品であろうということを 明確にしたうえで、以下に見ていくことにしましょう。「春隣灯油値下げのち…

春の雪

春とは名のみの寒さ。 今日も雪です。 北陸でも、地域差があり、 今回は、チャンピオンだったかもしれません。 30センチ以上は積もりましたから。 明日から気温は上がり、雪も解けることでしょう。 朝から雪かきに追われ、様々なことに支障がでて、 ぐずぐず…

灯は消えず

命はいつか終わります。 誰にも平等に訪れる運命、それは、終わりの時です。 私たちは、誰にも親がありますが、 普通に考えれば、子は親を送ります。 その時は、いつか訪れるのでしょう。 私の両親は、もう天の国へ行きましたが、 友人が、今、母の最期を考…

梅の花

梅は咲き始めたばかりです。 白梅は、まるで雪が木にとどまっているようにほころび、 紅梅は、不安定な空に、星のように浮いています。 今日の句会では、様々な梅が詠まれました。 日本人なら、知らない者のない「梅」ですが、 見ていて、見ていないのが日常…

神の心

後藤健二さんは、神の許へ召されました。 ご家族にとっても、私たちにとっても、悲しい出来事でした。 健二さんは、旧約聖書、詩篇54篇、 「神はわたしを助けてくださる」 このみ言葉を胸に刻んでいたそうです。 おそらく、生存への希望を捨てずにいらしたの…

北陸新幹線

北陸新幹線が開業されます。 今年、平成27年3月14日。 もうすぐですね。 金沢―東京 最速2時間28分。 速い! 無理なく日帰りもできますね。 兼六園を訪ねますと、記念の500円硬貨をいただけます。 これは、石川県が出しているものだそうで、 自販機は使え…

雪吊りの縄が白々として見えます。 雪はなく、そろそろその役目を終える時が来たようです。 一本の心棒に、放射状に張られた縄。 よく見ると、街路樹の雪吊りに、たわみがありました。 縄が集まっている、高い枝に、蕾が膨らんでいました。 夕日は明るく、木…

立春

今日から春です。 が、とても寒い夜です。それでも、日中は日が差して、気持ちのいい時間を過ごしました。 夏の間、たくましく伸びた草ですが、 今頃は枯れて、手でぱりぱり折ることができます。 雪で、もう折れているものもあり、枯れ蔦を引くと、 長い枯草…

節分

節分。 明日は、立春。暦の上では春です。 今日は節分か…と新聞で知り、はたと気づきました。 ホームページの写真を撮らねば! 午後の用事を済ませ、慌てて「尾山神社」へ出向きました。 尾山神社では「節分祭」というのだそうで、 午後4時からということで…

冬薔薇

白い薔薇。 育てられたものなので、「室の花」が正しいでしょう。 しかし、冬の薔薇には違いないので、 「冬薔薇」と詠んでみました。白い薔薇ですが、 花弁が何枚も重なった、ボリュームのある薔薇では、 白色がクリーム色になって見えます。 蕾はほころび…

一粒の麦

【ヨハネによる福音書12章24節〜25節】一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。 だが、死ねば、多くの実を結ぶ。自分の命を愛する者は、それを失うが、 この世で自分の自分の命を憎む人は、 それを保って永遠の命に至る。 万事を益と…