呼吸のように・・・

俳句のエッセー

春眠

暖かくなるということは、目覚めにくいということに他なりません。
大変、つらい季節になりました。
いつもは、ちょっと無理をして夜更かしをしても目覚めるものを、
いつまでたっても朝は訪れず、夢の中…
寝過ごさないように、気合を入れねばなりません。
また、
日中は、陽気と共に睡魔が訪れて困ります。
食後は、覚醒のため、珈琲は欠かせません。
その珈琲、今日はとても美味しかったのです。
適温、そして、適度な濃さ、
少しでも冷めては美味しくないと思い、
残り半分は、ほとんど一気に喉へ流し込みました。
五臓六腑に沁みわたる珈琲…
至福の時でした。
睡魔と珈琲、この飴とムチのような取り合わせで、
春は闌けてゆくのでした。