呼吸のように・・・

俳句のエッセー

目借時

「目借時」も春の眠気の季語。
先日のオルガンの講義、目借時の苦痛を味わいました。
オルガンを弾くときは後ろ向きのため、
レジュメを持ったまま、目を閉じます。
ある程度聞こえていますので、演奏が止むと目を上げます。
あたかもレジュメを見ていたかのように、顔を上げて微笑みます。
で、また演奏が始まるとうなだれ、また、顔を上げて微笑みます。
子供のころ遊んだ、「だるまさんがころんだ」時のように、
振り向くと顔を上げ、振り向くと顔を上げ、の繰り返し…
講義の終わりは、大きな拍手で感謝を表しました。
何の感謝なのでしょうか。
しかし、これからが本格的な目借時です。
色々な物語が生まれそうです。