呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2016-01-01から1年間の記事一覧

夕張メロン

来ました。 夕張メロン。 ふるさと会で注文しています。 自慢しているのではなく、夕張市を応援しようと、 毎年、泣く泣く(?)取っています。 夕張市長、鈴木直道さんは、東京都から派遣された職員でしたが、 志を抱き、とうとう夕張の市長となって、再建…

梅雨

まだ、梅雨は明けません。 じめじめと蒸し暑い日が続きます。 身体への負担が大きいと思います。 その割に、痩せもせず、病気にもならず、健康でいられることは感謝ですね。 ですが、この暑さに、だるさが付きまとい、つらい日々です。 皆様も気を付けてくだ…

初ひばり

初ひばり散居村良き水照らす 田島 和生散居村。 家々を散在させている集落です。 一面の水田に、家が、ぽつりぽつりと、建っています。 「良き水」とありますが、田に水が張られて、 青い空、美しい雲、そして家や屋敷林、山々を映し出しているのでしょう。 …

まつさらの花

まつさらの花あげて朴ゆるぎなし 田島 和生「まつさら」(真っ新)の表現が光ります。 朴の花は、遠目にもそれとわかるほどの大きさと白さを持ちます。 山の斜面に、耀くばかりに美しい朴は、真っ新な白さです。 色を言わず、「まつさら」としたところが、 …

帰省

兄が、お墓参りに戻ってきていました。 一泊二日の強行軍です。 これも、いつものことですが… 今回は、いきなり電話が来て、すぐに帰ってきたので、困りました。 それから、兄は私のパソコンを使うので、私が使えないという難点があります。 これが、もっと…

日本の夏

よく思ったものです。 なぜ、梅雨があるのかと。 梅雨さえなければ、カラッとした初夏から盛夏へ、 カラッと続いていくように思えたからでした。 しかし、いきなり暑くなっても苦しいですね。 日本は、湿度が高いので、気温がそれほどでなくとも、暑く感じる…

悪魔の嘘つき2

悪魔の嘘つきは、また、このようなことも言ってきます。 真面目は結構だが、損をしては面白くない… そんな輩を五万と知っている。 馬鹿を見た、馬鹿を見た、真面目にやっても誰も褒めない。 正義はなかった。 何をしても、強いものが正義となるのだ。 強いと…

悪魔の嘘つき

悪魔は嘘つきです。 どんな嘘をつくかというと、 あなたには価値がない…というのです。 あなたは、愛されない。 この先、どれだけ努力しても無駄、 そのように運命つけられているから…かわいそうに… 捨てられ、永遠に孤独。 ただ、死だけがあなたを慰める… …

風鈴や

風鈴や奥へ奥へと竹の幹 秋篠 光広 幻想的な俳句に思いました。 竹取物語のような不思議の世界へ連れて行かれそうです。 風鈴の音を訪ねていくのか、 風鈴から遠ざかってゆくのか、わかりません。 ただ、竹の幹は、ゆく手に次々と撓い傾いていて、視界を遮る…

六月尽

ひどく早いもので、六月も今日でお終いです。 紫陽花の色が映える雨にあって、 しかし、すぐに盛夏は訪れるのでしょう。 あっという間でした。 今月は、家の中の整理をする月と決めて、取り組んできました。 終わりはしませんでしたが、それなりの成果はあっ…

餅肌の梅

餅肌の梅を宝のごと干せり 吉田 泰子 梅を干しているのでしょう。 その肉厚の梅は、「餅肌」という比喩で伝わります。 いかにも美味しそうな梅です。 手塩にかけて作られている梅干しです。 小さな粒を丁寧に扱っている指先の繊細さが目に浮かぶようです。 …

岩にともりて

初蛍岩にともりて息づける 望月 皓二初蛍ですから、はっとした思いだったでしょう。 一つの明滅は、岩の上に止まっていたようです。 岩に止まり、これから飛び立つ思いを温めているように思えます。 まだ、さきがけの蛍は、ただ一点の明かりを岩にもたらしま…

更衣

ころもがえ。 入れ替えたものは、洋服だけではありません。 寝具やカーテンや座布団や…いろいろなものを夏用にしました。 そして、生地の厚いものは、順に洗濯して片付けてと、大仕事です。 順に乾いてくれればいいのですが、うまい具合にはいきません。 つ…

息つぎて

息つぎて蛇の長さを言いにけり 山 信夫 どれだけ長い蛇であったか書かれていません。 しかし、息をついでいる様子から、 とても長く、驚いた様子がよく表れています。 長い蛇ですから、胴の太さもあったことでしょう。 目にした瞬間、背を向けて走り出してい…

はたた神

はたた神。 雷のことで、夏の季語です。 梅雨らしい雨が降り、今も降り続いています。 雨は、いきなり強く降り出し、その音が耳へ届きました。 雨かと思うより早く、がらがらと空が鳴り、 それが、物を動かすような音にも聞こえたので、 「何?」 と、口をつ…

甘酒

今日の句会の席題は、「甘酒」 もちろん、現物を用意して、味わいながら句作していただきました。 玄米を用いた甘酒は、老舗の醤油屋さんのもの。 色は、ミルクコーヒーの色。 カプチーノと言ってもいいかもしれません。 一夜酒ともいう甘酒は、 日本酒と同…

雉とごはん

先日、雉の動画を撮りました。 雉1、雉2としまして、二本の動画を公開しました。 自分でも気に入っていて、何度も見ています。 特に、近くまで寄って撮った、雉2の作品が好きです。 今も眺めていました。 毎日、見ているかもしれません。 「ねえ、雉、見…

冷房

先日、抜歯をして、体調が悪くなってしまいました。 情けない限りです。 抜歯…それは、突然の決心でした。 歯並びが悪く、役に立っていない歯が一本あり、 このままでは他の歯に悪い影響がでるかもしれない、というので、 勧められ、いきなり抜くことにして…

梅雨

空梅雨ですが、それなりに湿気はあります。 うっかりすると、いろいろなものが黴てしまいます。 調理器具は注意していますので大丈夫ですが、 困るのは、和室のふすまや畳です。 油断して、掃除が行き届かないと、しみができたり、青くなったり。 今年は空梅…

雉2

雉、その2。 この雉、太っているように思います。 そして、尾が短いような… 喧嘩でもしたのでしょうか? 悠々と歩いていますが、民家の前の道です。 怖いもの知らず、というか、 長閑な田舎の風景です。雉、その2、でした。

雉1

雉に遭遇。 なぜでしょう。今日は、羚羊にも出会いました。 雨催いの荒地の中を、雉がたたずんでいました。 二度、鳴き声をあげましたが、撮影には至りませんでした。 その1、です。

酒呑んで…

酒呑んで氷菓を食べて別れたる 泊 康夫 大人がにぎやかに宴会のお酒を呑んで、 酔い覚ましか、アイスクリームか何かを食べてお開きになった、 そのような景色を思いました。 男性が、お酒の後に氷菓を食べる、 しかも、連れ立って…と想像すると、可笑しくな…

梅雨入り

いよいよ梅雨入りです。 走り梅雨から梅雨になりました。 空気が、体にまとわりつき、重く感じられる、 梅雨の季節独特の湿度を思います。 この日本的なしっとり感が、さらに強まる梅雨の季節です。 この時期、少し動いても、かなりの汗が流れます。 我が家…

あっぱっぱ

蒸し暑いですね。 脱水症状にならないよう、注意しましょう。 衣替えを終え、この季節に思うことは、 簡単に洗濯できて乾きやすく、着やすい洋服です。 そこで、あまり布がありましたので、ワンピースを作ることにしました。 簡単に言いますが、ど素人の私に…

鳶の巣

鳶の巣を仰ぎゐし身の軽くなり 田島 和生鳶の巣を仰ぎみると、身が軽くなりました。 感覚的なものを詠っている一句です。 鳶の巣を仰いでいる作者。 背筋を伸ばしてみると、体が軽くなったというだけではなく、 鳶の巣と子育て中の鳶の姿、そして青空が目に…

真鯉の顔

雪代を弾き真鯉の顔硬き 田島 和生雪代の勢いある流れに、真鯉の姿が見えます。 真鯉は、流れに逆らって、顔を向けているようです。 頭は沈んでいるのか、あるいは顔を水面に出しているのか、わかりません。 しかし、流れにひるむことなく、流されることなく…

定期健診

歯医者へ定期健診に行ってきました。 歯並びの悪いところがあって、注意しないと、歯ぐきが痛みます。 ピンクの薬を塗られて、磨き残しのチェックをします。 磨きにくいところは、歯ブラシを持たされて、磨く練習。 フロスの使い方の復習。 歯ぐきの弾性?も…

棚田の蛙

宮居より高き棚田の初蛙 田島 和生「宮居より高き」が面白い着眼点です。 宮居とは、神社でしょう。 神が鎮座ましますところです。 神の宮よりも高くに、なんと棚田があり、 なんとそこに蛙が鳴いているというのです。 「初蛙」という驚きに合わせ、宮居より…

天辺の田

天辺の田は水を張り遅桜 田島 和生天辺の田とは、わかるようで、目にしない景色かもしれません。 おそらく、峡の水田、千枚田のイメージでしょう。 その水田の、最も高くにある一枚に、水が張られました。 その鏡のような水面に、遅桜が写っています。 山の…

六月の浪

六月の浪や沖より手をつなぎ 田島 和生六月の浪。 沖に立った白波が、それぞれ横に広がって、 やがて一つの白波となり、打ち寄せてく来る様を詠っています。 「夏」でもなく、「初夏」でもなく、 その他、「卯波」「青葉潮」といった季語ではなく、 「六月」…