呼吸のように・・・

俳句のエッセー

もっとも美しい時

人が、もっとも輝いて見える時。

それは、何かを成し遂げた瞬間、

喜びが頂点に達する時とは、間違いではないと思います。

その笑顔や自身に満ちた瞳は、

このうえない輝きを放ち、美しく見えることでしょう。

しかし、もう一つ言えることがあります。

それは、

人が苦しみに耐えているとき、悩みに埋没しないように、

精神を保とうとしているとき、

その時、人はもっとも美しくなります。

つまり、限界ぎりぎりで自分と戦っている姿が、

人を磨きあげるので、そのように感じるのでしょう。

つまり、その人の持っている物、

地位や財産や功績ではなく、それらに安穏としているのではなく、

耐えず新たな挑戦をし、自身をぎりぎりまで追い込み、

努力している姿、それが輝きを放つのだと思います。

美しさとは、このように謙虚なものだと思います。

美しい人を知っていますか?

あなたがそうかも知れませんね。

美しいと思える人に出会い、

わたしも、美しいと言われる人になりたいと思います。