2016-06-28 岩にともりて 初蛍岩にともりて息づける 望月 皓二初蛍ですから、はっとした思いだったでしょう。 一つの明滅は、岩の上に止まっていたようです。 岩に止まり、これから飛び立つ思いを温めているように思えます。 まだ、さきがけの蛍は、ただ一点の明かりを岩にもたらしました。 大きな岩にとまる蛍は、「息づける」という表現で、 しずかな明滅を思わせます。 初蛍、息づく、それだけで表された、繊細な蛍の灯です。