2016-06-29 餅肌の梅 餅肌の梅を宝のごと干せり 吉田 泰子 梅を干しているのでしょう。 その肉厚の梅は、「餅肌」という比喩で伝わります。 いかにも美味しそうな梅です。 手塩にかけて作られている梅干しです。 小さな粒を丁寧に扱っている指先の繊細さが目に浮かぶようです。 まさしく、宝のような梅干しは、 作っている者にとって、喜び、そして、期待の逸品です。 美味しくできるといいですね。 思わずそう願ってしまう、読者を引き込む力のある一句です。