呼吸のように・・・

俳句のエッセー

トビウオ

子どもの頃は、肉が嫌いでした。
匂いを嫌って、部屋から出てしまうほど、大嫌いでした。

その代わり、魚は大好きで、
焼いている匂いから、何の魚か分かるほどです。

ただ、トビウオは別です。
トビウオは別、というのは、
我が家ではトビウオを調理したことがないからです。

何でも、祖母が、
「魚のくせに、羽がある」と嫌ったからとのことでした。

魚に羽があっては、いけないのでしょうか?

祖母の哲学からすると、
「なまいき」なのだそうです。
魚のくせに羽があるのは、生意気。

生意気だから、食べないのだそうです。

やっぱり、よくわかりませんが、

私だったら、
生意気だからこそ、おなかに消してしまうでしょうに…