呼吸のように・・・

俳句のエッセー

「鯵」は、夏の季語です。
先日、冷凍のお魚をいただきました。
真空パックされて、コチコチに冷やされた魚たちに、
開かれた姿の鯵もありました。
魚類は大好きで、多少の匂いは気になりません。
腐ってさえいなければ、おいしくいただきます。
この地方は、新鮮な魚が手に入りますので、
冷凍の魚でさえ鯵が下がって食べられない、という方も少なくありません。
私は違います。
ということで、鯵を焼きました。
頭と骨だけ残しておいしくいただいたあと、
後片付けが待っています。
鯵の目玉が白々と、小さく転がっていました。
焼いているうちに、目玉が落ちたのですね。
思い出しましたが、魚は目玉から食べる、という人がいました。
目玉はおいしいのだそうですが、
「いただきます」と言って、すぐに箸で目玉を取り出すのは、
見ていて気持ちのいいものではありませんでした。
好物は分かりますが、外では、こっそり食されたほうがいいと思います。
お食事は、見ても楽しく、食べておいしく…
「俳句は厳しく、句会は楽しく」、と似た響きですね。
こちらは、「雉」の精神です。
何事も、共通した何かがあります。
世の中は、根っこでつながっているようですね…