古い句集を思い出しました。
父が親しくしていただいていた、
版画家の先生から頂いた一冊の句集です。
母が俳句をしていると知り、
「奥様へ」と頂いた句集でした。
タイトルは「仏仏(ぶつぶつ)」。
画家らしい視点で、好きな句もありました。
道を問ふ破魔矢が空に地図を描く
一杯の酒に映りし去年今年
面白いと思いませんか。
裕福で、優雅に一生を終えられたようですが、
実は、一人息子さんを若くして亡くされています。
留学先のアメリカでのことだそうですが、
詳しくは知りません。
人にはいろいろなことがありますが、
その一番難しいところは、目につかないものです。
干支の絵の版を今年の初刷に
作者は、宮田三郎先生。
昭和62年発行の句集です。