呼吸のように・・・

俳句のエッセー

林檎山

何事も模倣からとは、確かにそうですが、
酷似しているのは、よろしくないでしょう。
しかし、どこかで聞いたことのあるような句、というのはできるもので、
後で調べてみると、やはり、そうだったか…というものがあります。
今日も、自分で詠んだはずなのに、どこかで聞いたことのあるような気がして、
調べてみると、沢木欣一先生の俳句に、よく似ていました。
これは、駄目ですね。
捨てましょう。
沢木先生と言えば、飴山實先生と親しくなさっていたそうで、
いつもつるんでいた、という証言もあります。
そこで、沢木先生の一句、
海見んと父登りゆく林檎山  沢木欣一

そして、飴山先生の一句、
墓ありて人登りゆく花の山  飴山實

何となく、雰囲気が似ていませんか。
私も詠んでみたいと思っているうちに、
同じような句になってしまったようです。
もちろん、このような秀句になるはずもなく、がっかりです。
今日は24日。
毎日、日を数えています。
明日も、俳句の鍛錬は続くのでした。