法政大学総長、田中優子先生にお会いしました。
今日は、法政大学富山校友会の総会で、田中優子総長がお見えになり、
文化講演会をなさいました。
一般の方々の入場も歓迎し、入場は無料だったそうです。
それは、田中総長の希望であり、常々、
法政大学という枠を超えた交流をお望みだったことから実現しました。
さて、講演会のテーマは、
「グローバリゼーションと江戸時代」
専門分野と大学のビジョンと具体的な計画など、
お話は盛りだくさんでしたが、その中で一つ、
「女子大とは何か」ということについて、触れられました。
仮に、女子大の入試へ、明らかに男性とみられる受験生がいて、
合格してしまったとしたら、どうしますか、というお話です。
戸籍上の性別は明らかですが、
自分の性を受け入れられない人は、どうしたらいいのでしょうか。
これは、実際に起こってしまったことなのだそうです。
そして、具体的な対応を迫られた事象でした。
現在、その女子大では、自身が戸籍上の男性であり、その性を受け入れている人、
以外は、入学を許可されるとのことでした。
つまり、戸籍上の女性と、男性であっても、自分は女性だと思っている人は、
女子大へ入学できる、ということです。
ややこしいですが、現代では大切な取り決めでしょう。
法政大学では、何かのアンケートなど行う際、
性別が必要ない場合は、「男・女」の欄はありません。しかし、
必要な場合があります。
その時は、「男・女・その他」と記し、〇を付けてもらうのだとか。
そして、「その他」を選ぶ人がいます。
性的マイノリティの方の悲劇が、大学で再び起こらないために、
大学は柔軟な姿勢で、多様性を受け入れるのだと、おっしゃっていました。
「男・女・その他」
法政大学では、すでに、学生証に性別は記していないとのことでした。
笑顔が美しく、聡明で、女性らしい気配りの出来る方、
田中優子総長は、魅力的な学者であり、リーダーだと思いました。