呼吸のように・・・

俳句のエッセー

奇跡のパン

おなかが空いた時、食べ物があれば満足します。
喉が乾けば、水を飲めば潤います。
お金で買えるものが欲しければ、お金があれば手に入るでしょう。
しかし、いずれも永遠の効果を得ることはできません。
生きている限り、また、おなかは空くし、喉は乾くし、欲しいものも尽きることはありません。

エス様は、二匹の魚と5つのパンを裂き、5千人の人々のおなかを満たされました。
人々は満足しましたが、それだけで、幸福を味わうことはないのです。

奇跡のパンは、それだけでは奇跡ではありません。
本当の奇跡は、見えないところに働く力です。
それは、人の心に働きます。

このパンはどこから来たのか、なぜ、与えられたのか。
それを知ることが、本当の奇跡です。
そして、それが救いであり、本当の幸福です。

すべては、神が造り、神が与え、神が動かしてくださる。
神はお造りになった人を愛し、ゆえに見捨てることはなさいません。

すべては、神の愛の証。
神の愛の表れです。

神の愛を知り、神の愛に応えて生きること。
それが本当の奇跡であり、命のパンです。
そして、私たちは、飢えることも、乾くこともなくなります。

真に価値あるものを知ることは、奇跡のパンです。