呼吸のように・・・

俳句のエッセー

おもしろき世

面白くない日が続いていましたが、

少しだけ光が見えてきた今日、

緊急事態解除、最初の日曜日です。

まだ警戒は続きますが、希望が出てきました。

世間が煽っていましたが、それほど景気がいいとは思えず、

その中で、観光客ばかりが目につき、

コロナで、あっという間にすべてが露と消えてしまった感じです。

夢が終わったのではなく、これから新しい夢が始まります。

新しい何かが始まる時、多くは、ストレスに思いますし、

歓迎されないものとして不安を煽られたりしますが、

結果は希望に満ちていると信じます。

生きていれば、面白くないことも多いのですが、

笑い飛ばしましょう。

 おもしろきことのなき世をおもしろく

高杉晋作に学びましょう。

ただ、この辞世の句は、

 おもしろきことのなき世におもしろく

だともいわれていて、どちらなのか議論があるようです。

「に」が、正しいと聞いたこともある気がしますが…

どちらか選んでいいとすれば、

わたしなら、「に」かな。

自分と言う存在が誇張されずに、また、皮肉に笑い飛ばす感がある気がします。

高杉らしいと思い、共感もします。

ただ、「を」の方が、調子がいいですし、決まっています。

 おもしろきことのなき世におもしろく

 すみなすものは心なりけり

やはり、下の句は蛇足に感じます。仕方がないでしょう。

形に合わなくても、完結することもあります。

自由でいいと思います。