呼吸のように・・・

俳句のエッセー

銀河

立秋を過ぎて、空が明るくなってきている気がします。
星が美しい夜です。
記憶の中では、今頃、夜空に銀河がかかって、
田舎の夜空を、新鮮にしていました。
どこまでも続く田の闇を、銀河が覆います。
地表には、虫が鳴き、草が匂っていました。
風が涼しくて、それでも、まだ暑くて。
下駄を履いた父と歩いて行きました。
そういえば、父は下駄が好きでした。
休日は、いつも下駄を履いて出かけていました。
もっと幼いころは、父が手をつないで歩いてくれました。
大きい父の手。
忙しかった父は、全然、遊んでくれなかった…と思っていましたが、
よく思い出だすと、結構、遊んでくれていました。
銀河に、様々な記憶が重なります。
星空の不思議ですね。