呼吸のように・・・

俳句のエッセー

長崎の日

今日は日曜日。
ちょうど礼拝中に、原爆投下の時刻を迎えました。
戦後70年、被爆70年。
牧師のお話は、そのことに触れます。
そして、思いました。
今、この場に爆弾が投下されたら……
恐ろしい想像でした。ぞっとしました。
今、神様の言葉を聞き、祈りをささげている、この時、
頭上に原爆がさく裂したら、私たちは一瞬にして、
影も形もなくなってしまうことでしょう。
生き残った者は、この場で地獄を見ることでしょう。
熱さに水を求めて歩き、悲鳴を上げ、うめき……
その痛みは、考えたくもないことです。
しかし、それ以上のことが、70年前の今日、現実にありました。
平和。
それ以外の何も望まない、そう思ったことでしょう。
私たちは、忘れやすいのでしょうか。
愚かなことです。
神様に祈ります。
痛みを忘れませんように。
悲惨な過ちは、永久に続く平和へとつながりますように。
未来の子供たちへ、今できることを考えましょう。

 長崎の像の指差す夏の空     北野 陽子