俳誌「雉」HPに於いて募集をいたしました
ネット俳句、1月の入選句をご紹介しています。
ネット俳句の入選作品は、「雉」誌、翌々月号に掲載されます。
以下は、「雉」3月号に掲載されました入選作品です。
〈選者〉 佐保 光俊
冴ゆる月小さき悩みを掻き消しぬ 顕子
凛とした冬の月には、人の心を見透かす鋭さと深い優しさがある。冬の月を見つめ、作者は壮大な宇宙の営みに触れた。その瞬間、胸にあったこだわりの一つが消えた。
クリスマスビルごと結ぶ大リボン 潟渕 恵美子
イルミネーションを使ってか、光を当ててか、ビルに大リボンが掛かっている。いや、作者が想像して、ビルに大リボンを掛けたのだろう。今夜は楽しいクリスマス。
車窓から蜜柑捥げそな蜜柑山 潟渕 恵美子
山の斜面の蜜柑畑の中に、必要最小限の道が通っている。そこを車で通ると、蜜柑の木の枝が触れんばかりだ。あたり一面の木々は、枝も撓わに蜜柑を実らせている。
吹雪過ぎ上弦の月現はるる 松田 文子
風もろとも激しく雪を降らせた漆黒の空が静かになり、やがて風雪は止んだ。真っ暗だった空の一角がほのかに明るくなり、雪雲が去ると、忽然と上弦の月が現れた。
以上、佐保光俊さんの選でした。
潟渕恵美子さんは、大前貴之さん、佐保光俊さん、両方の選に入選なさいました。
おめでとうございます。
また、作品をお送りくださいませ。
俳誌「雉」HPでは、皆様の作品を募集しています。
雉会員の方もご応募いただけるようになりました。
投句は無料ですので、是非、この機会にお試しくださいませ。
雉ホームページはこちら↓
http://www.kijihaiku.org/
お待ちしています。