大好評!「雉」ネット俳句。
どなたでもご応募いただけます。無料です。
佐保 光俊 選
〈特選〉
袂の子気にしてすくふ金魚かな 潟渕 惠美子 幼子を片腕に抱き抱えながら、母親が金魚を掬っている。最初は、幼子に金魚を見せ、こうやって掬うのよと金魚を掬う仕草を教えていたのが、いつの間にか、掬うことに一生懸命になっている。
舞良戸を開けて吹き抜く秋の風 福田 吉栄
書院造の建具の一つ、舞良戸。重厚感のある舞良戸を開けると、部屋に風がさっと吹き込んだ。その時、作者は、舞良戸によって遮られていた風を、塊として感じた。秋風だからこその実感である。
御来迎禰宜の烏帽子についてゆく 朝倉 みゆき
山頂での日の出を見るため、禰宜を先頭に一団が山を登ってゆく。頂上に近づいた頃、東の空が白み始めた。上を向くと、シルエットになった禰宜の烏帽子が見える。歩くたびに揺れる烏帽子を見ていると、荘厳な日の出への期待が一段と高まってくる。
「雉」ネット俳句は、随時、募集しています。
締め切りは月末、午後9時。
お一人3句まで投句いただけます。
無料ですので、お気軽にご参加ください。
お待ちしています。
雉ホームページ
http://www.kijihaiku.org/