呼吸のように・・・

俳句のエッセー

夏空をかける青鷺

お天気のいい日の日中、青鷺の巣は留守でした。
どこへ行ったのかと思うと、近くの川にいました。
家族そろって、五、六羽います。
青鷺は大人しい。
じっと置物のように佇んでいて、自分の目を疑うほどです。
近づいていくと、一羽飛び、また飛んで、いなくなりました。
鳥は人の気配に敏感です。
青鷺を近くで見ようと思ったら、巣にいる時がいいでしょう。
曇天を見つめる青鷺は、梢に見つけることができます。
留鳥の青鷺は、この辺りでは珍しい鳥ではありません。
子育てに騒がしい巣は、そこここに見られます。
勇壮な親鳥は絵になります。
その青鷺の飛ぶ姿を、夏の空を背景に捉えました。