呼吸のように・・・

俳句のエッセー

歩く白鷺

鳥は飛ぶことに特性があり、その姿を愛でるものですが、
鳥は良く歩きますね。
その事を発見しました。
餌をついばむ時は、当然、地上を歩くわけです。
鳩のようではありませんが、どの鳥もリズムをとるように、
首を振って歩いていくような印象です。

田の中に白い首が見えます。
白鷺です。
大きくて白い姿は、青田に映えて、
ゆっくり進んでいきます。
餌を見つけては、視界から消え、
また、ふっと首が青田の中に突き出します。
なんとなく動きが滑稽で、何かのコントを見ているような姿でした。

この辺りは青鷺の方が多いようで、良く見かけますが、
白鷺は久々にゆっくり観察したように思います。
真っ白なその姿に、改めて美しいと思いました。