呼吸のように・・・

俳句のエッセー

花菖蒲

雨の一日。
花菖蒲は雨の雫をこぼしていました。
雫まで紫色になったように思えます。
しかし、実際は、透き通った雫でした。
熱さを除く、雨。
渇きを癒す、雨。
雨は恵みです。
一粒ごとに祝福が込められているとしたら、どうでしょう?
数えきれないほどの幸福が、空からもたらされるのです。
事実、そうでしょう。
土を潤すのは雨なのですから。

今日は、一日、雨。
今日は、一日、祝福の時間でした…