呼吸のように・・・

俳句のエッセー

秋の風

日本の気候は、緩やかに変化していくことが
特徴であったはずなのに、近頃は、
劇的な変化を見せているようです。
つい、先頃まで「暑い、暑い」と言っていたものが、
朝晩は「寒い」と言って暖房を欲しがったりします。
冷房から暖房へ。
まったく劇的です。

秋の風は、強く吹きつけ、
日一日と冷たさがますようで、
肌荒れも気になります。
指先や踵がガサガサして、まるで凶器のように感じます。
(触ると痛いヨ!)

風は目に見えないので、
体に感じたり、木々が揺れるのを見て、風を捉えます。
芒が風に乱れて、それを「風が乱れている」と捉えるか、
「芒が乱れている」と捉えるか、それは、
その人の感性でしょうね。
どちらも正しいのではないでしょうか?
もっと細かく、芒が「波打つように揺れた」とか
表現できるかもしれません。

   峰風の渦巻走る蕎麦の花     田島 和生

このように「風」を捉えて、表現できたらいいと思います。