ガラスのビル

  天守よりガラスのビルへ初燕   伊藤 由紀子

『かんさいの風』、「風」関西合同句集(1999)より。
女性らしい感性が光る作品ではないでしょうか?
「ガラスのビル」という表現に惹かれます。
「ガラス」を漢字にせず、また、「ガラスのビル」と、
都会のビルディングを形容しています。
目に浮かびます。
天守より街中のビルへ、初燕の鋭い飛行がその距離感に表れます。
心躍る夏が来ました。
自然の夏と心の夏と交錯するようです。
若さを感じさせる作品です。