2017-03-22 ガラスのビル 天守よりガラスのビルへ初燕 伊藤 由紀子『かんさいの風』、「風」関西合同句集(1999)より。 女性らしい感性が光る作品ではないでしょうか? 「ガラスのビル」という表現に惹かれます。 「ガラス」を漢字にせず、また、「ガラスのビル」と、 都会のビルディングを形容しています。 目に浮かびます。 天守より街中のビルへ、初燕の鋭い飛行がその距離感に表れます。 心躍る夏が来ました。 自然の夏と心の夏と交錯するようです。 若さを感じさせる作品です。