呼吸のように・・・

俳句のエッセー

女性俳句

女性俳句という言葉も、なじみがなくなりました。

今、俳句をなさっている方の多くは、女性です。

句会も結社も、男性が目立つほど、女性ばかりです。

私は、男性と女性とは基本的に違った「生き物」だと考えており、

俳句もまったく違うと思っています。

ですから、その意味で、

女性俳句という括りは成り立つと思っています。

さて、昭和の女性俳人ですが、

今見ても、遜色のない優れた方が多いことに驚きます。

今の方が、薄っぺらなのではないでしょうか。

言葉が軽くなっているようで、

このように、簡単に文字にできてしまう時代だからでしょうか。

言葉にすることの重みが違うように感じます。

その前の大正時代は、さらにそうでしょう。

特に、女性が表現の場に登場するには、

多くの励ましが必要だったのではないでしょうか。

今でも、男性の中へぽつんと入れられると、

私でも違和感を抱くと思います。

そのようにして歴史を作ってきた女性たちに

敬意を抱きます。

私も適当な言葉を使っていないで、

考えて文字にしなければと思います。