呼吸のように・・・

俳句のエッセー

八月六日

被爆から75年となりました。

今日、広島忌。

晩夏、朝曇りを蝉の声が渡る中、天空に放たれた一粒の光が炸裂し、

広島の町を飲み込んでしまいました。

今、自分の住む街を思い、当時起ったことを想像すれば、

それが、どれほど異常な出来事であったのか、理解できます。

一瞬にして、人も自然も町も変わり果ててしまいました。

何が起こったかもわからないまま、変わり果てた自分の肉体の現実を引きずり、

水辺まで逃れてきた人々の中にあって、

ようやく、この悪夢がこの世のことであると知ったのでしょう。

先日のレバノンでの爆発の現場は、当時を彷彿とさせるものでした。

戦火であれ、事故であれ、

多くの人を奪う力のある、文明や技術の管理は、

これからの人類に委ねられた課題です。

この責任を担うために、心を尽くす一日でありますように。

何が、世界平和を実現させるのか、

知恵を求めましょう。