呼吸のように・・・

俳句のエッセー

青楓

久々に同級生から電話がありました。

今でも連絡を取り合っている、数少ない友人の一人です。

が、彼女は、もう何十年も病気に悩まされています。

昨年、一昨年と、ご両親が他界され、

お姑さんも他界され、

また、ご主人も急な病で入院されたとかで、

大変、お気の毒です。

彼女のことを考えると、しっかりしないと、と思います。

コロナ籠りのGW中は、娘さんと二人きりで家で過ごしたそうです。

いつもは別々に生活しているお二人ですが、

コロナ謹慎中は、家にもどってくれていたようです。

「娘からは、いつも見下されている」

と言っていましたが、ずっと母親と一緒だったとは、

心配しているからに違いありません。

親子ですから、照れもあるのでしょう。

娘がそばに居て嫌な母などいないでしょう。

それでも、

「ずっと私と一緒にいて、大丈夫なの」と心配します。

やはり、母親なのだと思いました。

自分のことより、娘のことが心配なのでしょう。

自分の世界を優先していいのだと、思い遣っているのです。

十代のころを思い出しました。

彼女は人と違ったところに目をむけて、

よく気が付くと褒められる存在でした。

流行の言葉も良く知っていて、わたしは教えてもらっていました。

物言いがはっきりしていたのは、

繊細だからだと、私は思っていました。

それだけ傷つきやすいところがありましたし、

気が付く方でしたので、人と衝突することもありました。

それは、しっかり者だったからだと思っています。

セーラー服の彼女を思い出し、私も子供に戻った気がしました。

青葉の頃は過ぎましたが、立派に成長された娘さんが、

あの頃の私たちのように、同じように飛び立とうとしています。

両親のことを思うと、穏やかではないかもしれませんが、

母は、それ以上に、あなたを思っているのです。

安心して、自分の幸せを考えてほしいと思いました。

主が守ってくださいますように。