呼吸のように・・・

俳句のエッセー

サンタクロースへの手紙

クリスマス近くになると、母に言われて、
サンタさんへ手紙を書きました。
それを母が、
「出しておくからね」
と言って、持っていくのでした。
母は郵便局員だったので、そんな嘘が通用したのですね。
お願いしたのは、いつも「ままごとセット」でした。
どうしてか、男の子のようにやんちゃだったように思いますが、
なぜかいつも「ままごとセット」をお願いしていました。

クリスマスの朝。

枕元には、リボンがかけられた「ままごとセット」が置いてあり、
狂喜して父と母に報告に行ったのでした。
父は百貨店に勤めていたので、おもちゃもすぐに手に入ったのでしょう。
「鍋があって、お茶碗とおしゃもじがついていて…」
と細かくお願いしても、裏切られたことはなかった気がします。
いまさらながら、両親に大切にされていたのだと感謝しています。

私は子供がないので、同じような経験はできませんが、
友人の子供にささやかなプレゼントを、楽しみに考えたりします。
今年は、何にしようかな…?