先日、栄螺をいただきました。
八つだったかな、こんな高価なものをいただいて、
かなり恐縮しましたが、猟場近くにお住まいなのでしょうか。
聞くところによると、様々な旬の魚介類をいただくそうで、
まったく羨ましい限りです。
栄螺は、もちろん壺焼きにしました。
壺焼きにするには、まず、栄螺の蓋を取らないといけません。
この蓋取りが厄介で、かなり奮闘しました。
竹串など、簡単に折れてしまうほどの強靭さですので、
金属製の串を使い、最後は、手を傷だらけにして、
「うん」と唸って、息を荒げていました。
傷などは、痛いとも思わないほど、真剣な取っ組み合いでした。
一度、中身を取り出し、緑の部分を除いて戻し、
醤油とみりんを併せた調味料を流し込んで、ぐつぐつ焼きます。
自らの身体を、自らの殻で煮込まれるとは、なんとも哀れです。
人間さまは、火を用意するだけ。
これこそ、海の幸というべきものでしょう。
神様、有難う……
送ってくださったAさん、有難う。
また、お願いします。