呼吸のように・・・

俳句のエッセー

愛は犯罪者にする?

夫は妻に、妻は夫に。

愛する者の姿は美しい。

「全世界を敵に回しても、あなたを守る」

「守る」の部分を、「愛する」としてもいいかもしれません。

夫や妻に欠点があっても、愛を貫くのです。

夫や妻に欠陥があっても、愛し続けるのです。

「欠点」が「欠陥」になると、

受ける印象が、かなり違ってくるようです。

どこまでついて行くべきか。

たとえば、

非社会的な行動を、相手に見ても、ですか。

愛が極まるとは、罪を犯すことも厭わないということなのでしょうか。

相手のために罪を犯すことを、

愛というのでしょうか。

「日本昔話」で、飢えた旅人のために

大根を盗んで来るお婆さんの話がありましたが、

それとは意味が違います。

愛とは、もともと特定の方だけに向けられる感情ではないと

聞いたことがあります。

愛とは、万民に対しての感情だとしたら、

特定の人のみを見て、他を顧みない愛し方というのは、

単なるわがままであって、愛とは違うでしょう。

たとえ、夫や妻であっても、

他者を傷つけることを強いる愛など

愛ではありません。

そんなことをしてしまう人の「愛」といっていることは、

愛ではありません。

愛する者は、犯罪者にもなってしまう。

例外もないとは言い切れませんが、

一般には、それは、愛なのだろうかと

疑問に思うわけです。