呼吸のように・・・

俳句のエッセー

丸木舟

 星とぶや明日進水の丸木舟   小室 登美子

季節外れですが、思い出がありまして、一言。
私は、少し、考古学を学びましたが、
縄文が好きで、土器も作っていました。
こちらの丸木舟を作ったのは、石斧の会ですが、
私は、土器の会に入っていました。
その他にも、いろいろな縄文関係のボランティアグループがありまして、
小室さんは「こごみの会」の会員でした。
桜町遺跡から、こごみが出土したことから、この名がつけられたようですが、
活動内容は面白くて、歌ったり、踊ったりのグループです。
つまり、縄文とはほとんど関係ないわけです。
小室さんといえば、婦長までされたしっかり者、
あるいは、お固い方、と思っておられた方もあったと思います。
が、こごみの会で、麻布をまとい、稲穂を髪に飾り、
少女のように踊っていらした彼女を見て、
微笑ましく、あるいは驚かれた方もあったのではないでしょうか?
私は、後者かな…
ですが、よく考えると、
小室さんはおわら踊りの名手。
全く、矛盾しません。
今も、天国で踊っておられるのでしょうか?
懐かしく思いまして、取り上げてみました。