呼吸のように・・・

俳句のエッセー

馬洗ふ

砂塵を上げてサークルを駆ける調教馬。
調子づいてきて、機嫌がよくなる(?)と話しだすという、面白い馬でした。
嘶きともちがう声を上げたりして、走っていました。
訓練が終わると、今度はシャワーです。
馬は汗をかく動物です。
汗をかくと毛の色が変わり、明らかに汗で濡れているのがわかります。
馬洗場へ誘導されて、したたかに水浴びさせていました。
嬉しいのか顔を振って、喜びを表現しているようでした。
「馬洗ふ」「馬冷やす」は、夏の季語。
かつて、夕方の川に水浴びをさせて、藁で丁寧に洗ったことから、
この季語があるようです。
十分に見学させていただいて、別れ際、
「何という名前ですか」と馬の名前を尋ねました。
ボレアスです!ね!」
と、馬に話すように答えて下さいました。
ボレアスサラブレット、9才馬。
あのディープインパクトの子供でした。
引退し、ただいま乗馬の訓練中。
皆さん楽しみですね。