2016-03-31 時雨虹 野に立てば身を包みゆく時雨虹 田島 和生 野に出て行き、たたずんでいたところ、時雨がきました。 するとたちまち虹が立ち、この身を包んでいきました。 ロマンチックな出来事です。 見上げても美しい虹に包まれて、何を思ったのでしょう。 時雨の虹は、雨が止むと消えてしまいます。 ほんの一瞬であったかもしれない、虹の体験は、 永遠の言葉に詠み込まれました。 感動をとどめた一句です。