呼吸のように・・・

俳句のエッセー

雉がいました。
あまり手入れされていない麦畑に、
雉のきれいな頭や頬、尾が見え隠れしています。
最初に発見したのは、下校の小学一年生。
まだ、ランドセルに手足が生えたような女の子が二人、
雉だ!雉だ!と言って、瞳を輝かせていました。
団子をあげて、家来にしようね…
こんな冗談を言いつつ、雉を眺めていました。
この子は、おばあさんが重い病気なのも、
お父さんが、おばあさんとおじいさんを気遣って、
今日は会社をお休みしたのも、よくわからないのでしょう。
ですが、この無邪気さが、
家族みんなの救いなのです。
ご病気が癒えますように…
ご家族に平安がありますように…
祈りは尽きません…