呼吸のように・・・

俳句のエッセー

夏燕

夕方、街路樹に鳥が止まって、
つぎつぎ止まって、おや、と目をやると、
それは、燕でした。
囀りながら、また飛び立って、
今度は電線に止まります。
ひとしきり鳴いて、反対側の街路樹へ。
これは、子燕の飛び立つ練習でしょうか。
燕は、しなやかに羽を動かして飛びます。
子燕と思って見るからか、
いつもの俊敏さがないようにも感じました。
燕は、一番子、二番子と
何度も子育てをするとか聞きました。
皆、元気に育って、夏の夕空は賑やかです。