呼吸のように・・・

俳句のエッセー

燕の子

燕の子もどんどん大きくなって、
巣が狭苦しくなってきた頃、
夕方、燕がたくさん空を旋回していました。
しばらくして、欄干に一羽降り立ったと思うと、
つぎつぎに降りてきて、欄干にずらっと並びました。
六、七羽いたように思います。
一羽だけ反対の方向を向いていて、
後は一様に水の方向を向いて、ひしめいていました。
一羽は、親鳥なのでしょうか?
こんなにたくさん、燕が揃って並ぶ姿を初めて見ました。
しばらくして飛び立ち、一通り廻ってから、見えなくなりました。
もう巣立ちですね。
小さな生物たちの営みも、充実して進んでいるようです。