呼吸のように・・・

俳句のエッセー

夜寒

夜になって寒さを感じます。
足元に風が通り、つい、暖房をつけてしまって…
温かな靴下を履いたりすればいいのですが、
何となく、部屋の中では裸足です。
贅沢ですね。
重ね着をしようとせず、空気を温めてしまうのは。
つい暖房へ手が伸びる現代人の心理。
これでは、季節感が養われませんね。
もっと、自然の中へ入っていった方がいいのでしょう。
日本人の細やかな感性が、季語を生み、俳句を作り上げていったのですね。
朝と夜の微妙な気温の変化に思いを寄せる、
季語「夜寒」です。