呼吸のように・・・

俳句のエッセー

鴨足草(ゆきのした)

兼六園の曲水は、軽やかな音を立てて流れていきます。
町中には珍しい鳥も、兼六園に出会うことがあります。
それだけ環境が整っているのでしょう。
庭としても手入れが行き届いています。
小さな草花にも配慮がされていて、落葉一枚、花びら一枚、命の輝きを感じさせます。

曲水の隅に、細い鴨足草が立っていました。
水音がさらに涼し気に感じます。
繊細な花は、曲水が照り返す光に、溶け込んで見えたりします。
しばらくは、暑さを忘れて見つめていました。