呼吸のように・・・

俳句のエッセー

独活の花

句集を読むのは、実はとても遅いのです。
なぜ、遅いかというと、
いい句があれば、心打たれて、しばらく読めなくなりますし、
あるいは、自分の句を顧みて、推敲をはじめてしまうので、
なかなか読み進めることができないのです。

今日も、林徹先生の句集を読み返していました。
やはり同じように、1ページ、1ページ、
読んでは閉じ、開いては考え、進みません…

今日の進まなかった原因の句の一つ

猪独活(ししうど)の花かげに鍬ねかしおく.......
「花かげに」そして、「ねかしおく」…なるほど。
参考にして、さまざまに推敲しますが、うまくいきません。
しかし、その時がチャンスです。
イメージをそのままに、まったく違う句風に仕立て直します。

今日はこれで、一句だけ、納得できる作品ができました。
(と、思っているのですが…)
どのような句かは、今は内緒です。