呼吸のように・・・

俳句のエッセー

春塵

乾燥して肌がパリパリいいそうです。
今頃は紫外線が最も強いですから、
しっかりメンテナンスしなくては…とは、
化粧品販売の決まり文句です。

近頃、よく電話がかかってきて、
アンチエイジングの何何…という商品の紹介がされます。
しかし、若返りは夢でしかなく、せいぜい若づくりだと思うわけです。
顔にばかり気をとられていても仕方がないですしね。
それでも、若い肌を見ると羨ましいと思ってしまい、
ちょっと何とかしようかな、と考えたり…

春のどんよりとした雲が広がる下で、
車が、皆真っ白なのに気付きます。
春塵が苦しいほどです。
これだけ空気中に飛んでいるのだから、
人も、当然、塵を浴びているわけでして、
それを考えると恐ろしくなります。
乾燥してヒビが入った肌に、塵が入り込んで
シワができて、というサイクルでしょうか?
たまりませんね。

そんな時、電話が鳴って、化粧品の紹介をされると
心は迷います。
こういう心理を狙っているのでしょうね。
何かと誘惑の多い春です。